ヘルスケアアプリの”アン”インストール率、全ジャンルで第4位
アプリの収益化にはユーザーの継続的な利用が不可欠だが、日々そして各国から様々なアプリが登場する中、アプリのアンインストール率は上がっている。モバイル広告効果計測プラットフォームを提供するAppsFlyer Japan(東京・渋谷)による調査結果。
世界の50%以上のアプリが30日以内にアンインストール
同社保有データによると、世界でインストールされているアプリの約半分は、ダウンロードされてから30日以内にアンインストールされているという。以下はインストール30日以内のアンインストール率、年間推移。
グラフを見ると、1月と3月以降でアンインストール率が急上昇しており、その理由について同社は次のように分析している。
1月は新年という点と長期休暇明けという2つの要因によって新しいアクティベーションが起こり、3月以降は新型コロナウイルスの感染拡大による在宅時間の増加、およびモバイル接触時間の増加が起こりました。特に3月以降は、ゲーム業界のマーケターがユーザー獲得キャンペーンを積極的に実行したことで、ユーザーがモバイルアプリを新しく試す期間としてインストールアクティビティが増加。それは、同時にアンインストール数の増加にも直結します。(引用:AppsFlyer Japan)
ユーザーを掴む最も重要なタイミングは、インストール後、24時間
アンインストールされないために、何か対策はないのか?参考になるのが「ほとんどのユーザーは、インストールしてから24時間でアンインストールしている」という次のデータだ。
同社は、ユーザーを掴む最も重要なタイミングはインストール後24時間がカギであると分析しており、アプリ提供側はダウンロード後24時間以内の施策に何か工夫を施すのが良さそうだ。
カテゴリー別、アンインストール率
アンインストール率をアプリのカテゴリー別で見ると、ゲームアプリが最も高い。特に高度なゲーム攻略を必要とするアプリの場合、時間やコストに対してユーザーが諦めてしまうことも多く、結果的にアンインストール率が高まるという。
さらにスマホのストレージ容量が限界を迎えた時、ユーザーはプライベート写真や他カテゴリーのアプリよりも、ゲームアプリを優先的にアンインストールする傾向にあるとのこと。それに比べて、ショッピング、フードデリバリー、その他ライフスタイル関連のアプリは、より長い保管寿命を持ち、アンインストール率はより低い。
なお、ヘルス&フィットネスのアンインストール率は4位と高い結果に。栄養バランスアプリ、オンライン診療アプリ、メイクアプリ、お薬手帳アプリ、データ計測アプリ、睡眠アプリなどー。ヘルスケア関連もアプリの中で急増しているジャンルの一つだが、ユーザーに使い続けてもらうためには、様々な工夫や仕掛けが必要だ。
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