ワンプレート冷凍食品市場、2030年に150億円規模まで成長 大手各社の参入相次ぐ
日本能率協会総合研究所マーケティング・データ・バンクが、ワンプレート冷凍食品の市場規模を発表した。2024年は2,530万食で、91億円だった。
ワンプレート冷凍食品は、本来メニューごとに適切な加熱時間が異なるため同時調理がこれまで困難だったが、急速冷凍や液体凍結、氷晶制御といった冷凍技術の進化で加熱ムラが抑えられ、味や食感の再現性も向上し一括加熱が可能となったことで、市場が拡大。ごはんとおかずが一度に完成し、食器不要で後片付けも簡単であることから、調理の時短ニーズや省力ニーズにも合致し、成長を後押し。2015年にニップンが先駆けて市場に参入後、2022年以降は大手各社が続々と参入し、洋風・和風・中華・エスニックなどラインナップが広がるまでに至った。
今後も年率8~9%で成長が続くと見ており、2030年は年間で3,600万食で150億円規模まで拡大すると予測している。
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