【開催報告】健康食品市場の最新動向と今後の展望2024〜2025
当メディア運営のウーマンズは今月4日、「健康食品市場の最新動向と今後の展望」をテーマにした勉強会を開催しました。当日は医薬品メーカー、健康食品メーカー、BtoB支援サービス、総合商社、コンサルティング事業者、業界紙の方々にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。本稿では、開催報告として勉強会の概要をお伝えします。
開催報告レポート
登壇は、1975年創刊の健康産業界の専門紙『健康産業新聞』の編集長。日々の行政・業界団体・企業への取材、読者企業へのアンケート、編集部の各記者による海外視察などを通じて積み重ねた専門的知見から、素材トレンド、製品トレンド、市場の見通しなど、健食ビジネスの強化に役立つ専門情報をお話いただきました。
第一部:行政動向 〜健食市場の重要ニュースTOP10〜
第一部では、健食市場における2024〜2025年の重要ニューストップ10を解説。機能性表示食品制度の改正、GMP新指針、ステマ告知に基づく措置命令、改正景表法施行などを取り上げました。
第二部:業界動向 〜国内と国外のトレンド〜
第二部では、国内の市場概況として、素材トレンド・製品トレンドを詳説し、今後の見通しを展望。近年人気の注目素材の市場規模推移や成長率、年間販売量なども見ながら、女性をターゲットにした美容やフェムケア分野の動向にも言及しました。
海外動向については、米国やアジア地域のトレンドを紹介。各国から2,800社が出展する米国最大規模の自然・健康食品展「ナチュラルプロダクツ展」では、近年ブームのコラーゲンやキノコ、海藻のシーモスを扱う出展が目立ち、女性向け商材では「Women’s hygiene(月経)」「PRENATAL(出産前)」、 「Pregnancy(妊婦)」など、訴求の細分化が印象的だったとのこと。剤型トレンドは「サプリのグミ化」。近年の活発化が一層加速していると、写真を交えて説明しました。ただし食感は日本人がイメージするグミとは異なり、弾力感は薄く、ボソボソっとしたものや粘着性の高いもの、ドライフルーツのような食感のものまで、さまざまなようです。
Q&A
最後のQ&Aの時間では、「物価高の影響で、素材の仕入れコストが上がっている。当社でも値上げを行いたいが顧客離れを引き起こしそうで実行できずにいる。健康食品業界全体では、値上げに踏み切った企業はどれくらいいるのか?何か良策はあるか?」「フェムケア商品が増えているが、各社の実態はどうなのか?各社への取材で聞かれる傾向を教えてほしい」など、多様な質問が参加者から寄せられ、同氏より1件ずつ回答しました。
【レポート】女性の健康食品の選択基準は?
紅麹サプリを巡る問題で、健康食品への不信感や動揺が消費者の間で広がっています。特に男性よりも健康意識・健康行動者率が高い女性による “健康食品の摂取控え” が懸念されることから、健康食品を普段摂取している20〜70代女性を対象に、健康食品に対するイメージの変化や、今後の摂取意向、今後の健康食品の選択基準を調査しました。女性たちのリアルな声からは、今後の健康食品の開発・販促・コミュニケーション設計のヒントを見つけることができます。詳細は「紅麹サプリ問題で、健康食品の選択基準に変化 女性消費者分析でわかった88キーワード」へ。
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