コロナで夫婦喧嘩が頻発、妻の精神的ストレス増大
コロナが原因で夫婦喧嘩が勃発している。夫婦間の危機意識の差や楽観的な夫の言動、さらには、在宅ワークなど働き方や仕事の変化で常に夫と顔を突き合わせていることがストレスになり、妻たちが怒りの声を上げている。
ネット上のコミュニティサイトやSNSを観察していると、特に目立つのは、小さい子どもがいる家庭での夫婦喧嘩。一斉休校、企業のテレワーク実施、外出自粛で、家族全員が四六時中自宅にこもっていることで、特に妻側がストレスを感じている。突然の休校で、子どもの日中の過ごし方や仕事中の預け先を探すのに奔走しているのに、そこに夫のテレワークも重なり妻の家事の負担は増大。さらに、感染の危機意識・予防意識が低い夫の言動に妻の精神的ストレスは膨らむばかり。夫婦喧嘩の原因は概して似たようなことが多く、次のような投稿が見られる。
- 夫がテレワークになり私の家事が増えた(夫の起きる時間が遅くなった、夫の昼食の準備・片付け、食べたものをすぐに片付けない、服は脱ぎっぱなし、テレビを見る時間が長くなったなど)
- 子どもは家の中で暴れたり喧嘩し、夫は家事を増やし、妻ばかりが常にイライラ
- 有休消化で夫は自宅にいるが、大して子どもの面倒も見れず家事もやらないので頼れない
- 私も夫もテレワークで夫はいろいろ手伝ってくれるものの、細かいことまでは気づかないので、結局私が家事・育児を総点検
- 子どもを感染から守るために人ごみへの外出を避けたり自宅内の清潔を保とうと完全防備の妻に対し、「大丈夫だよ、そんなに神経質にならなくても」と、子どもを平気で人ごみに連れて行こうとする楽観的な夫と意見が対立
- 会社仲間との飲み会、銭湯、スポーツジムなど人の集まる場所に出かけようとする夫を制止しても聞く耳を持たず。「大丈夫だよ」と、結局出かけて行く夫にイライラ
ヘルスリテラシーは男性よりも女性の方が一般的に高いが、新型コロナにより、それが如実に「夫婦喧嘩」となって現れ始めている。子どもを持つと男性のヘルスリテラシーは独身時代よりも多少は上がるものだが、それでもやはり、危機意識も子どもを守る意識も高いのは母親の方が強いようだ。
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男性の「自分は大丈夫、感染しない」といった謎の過剰な自信に呆れる妻は多く、呆れを通り越して怒り心頭。しまいには「危機意識が低い自分がいけないのだから、夫が感染するのは構わない」と、夫を一切心配しない声も。妻が心配しているのはもはや夫の体ではなく、夫と生活を共にしている子どもや自分自身の体、そして”生活”だ。
「夫が感染するのは自由だが、許せないのは、そのせいで子どもにうつるかもしれないこと」「なぜ、子どもや家族への配慮ができないのか?」「夫が感染源になって私にまで感染したら、我が家の収入はどうなる?子どもの面倒は誰が見る?生活費はどうする?」など、妻たちは子どもの安全と生活の維持を最優先に考えている様子がうかがえる。
中には、このヘルスリテラシーの違いから喧嘩が絶えなくなり「コロナ離婚」が続出するのでは、といった意見も。実際にすでにツイッターには「#コロナ離婚」のハッシュタグが登場している。ウィメンズパーク(ベネッセ)に投稿された「コロナで夫婦温度」からも、夫婦間の危機意識の差が見えてくる。妻が呑気な夫に嫌気がさすのも納得だ。この混乱がいつ収束するのかわからない中、妻のストレスは増し、夫婦間の溝は深まるばかり。コロナ離婚の続出はありえない話でもなさそうだ。
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