冬の感染症対策の意識
厚生労働省が先月、今冬のインフルエンザワクチンの製造量が昨年度を下回る見通しを明らかにしたことで、ワクチン不足が各メディアで報道されている。予防接種を受ける人が増えるこれからの時期、ワクチン不足を不安視する人たちの「自力で感染症対策」意識が高まりそうだ。
タカノフーズ(茨城・小美玉)が運営するメディア「おかめ納豆サイエンスラボ」が実施した「冬の感染症予防と納豆の健康効果に関する意識調査」で明らかになった行動や、感染症対策/免疫力アップのために摂取している食品のランキングからは、生活者の感染症対策意識が見えてくる。
感染症対策意識は意外と低い?
過去に感染・発症したことのある感染症は次の通り。
インフルエンザの予防摂取を受けない、約半数
冬の感染症で最も多かったインフルエンザについて、予防接種をしているか尋ねたところ約半数は受けていない。
手を洗わずにトイレから出たことがある、3割
手を洗わずにトイレから出たことがある人は約3割いることがわかった。これは季節を限定した調査ではないので、感染症リスクが高まる冬に限定すると、これとは多少異なる結果が出るかもしれなが、何れにしてもトイレでの感染症リスクに対する意識の低さが見えてくる。
手を洗わずに食事をする人、約4割
トイレ後の手洗いと同様に感染症対策意識が低いのは食事前。約4割の人が手を拭いたり洗わずに食事をしたことがあると回答している。手を洗わない理由は、「面倒」「急いでいた」「忘れた」「あまり汚れていると思っていない」「外にいて手を洗える場所がなかった」などの理由が考えられる。感染症対策のための手洗い行動に関する意識改革や環境づくりが必要だろう。
感染症対策、免疫力アップのために取り入れている食品
手洗いに関しては意識が低い・あまり実行していない人でも、食べ物による感染症対策や免疫力アップを試みる人は多いかもしれない。調査では感染症対策/免疫力アップのために摂取している食品をランキング化。堂々の第1位はやはりヨーグルト。整腸作用として常食する人が多かったが、近年は冬の風邪予防や免疫力アップを目的に摂取する人も増えている。次いで多かったのが納豆。
【編集部おすすめ記事】
■ビジネスパーソン 仕事と治療の両立で苦労すること
■【保存版】ヘルスケア女性マーケティングに役立つ!政府公表の資料・データまとめ