あふれる時短商品 女性消費者を振り向かせる見せ方戦略とは?
(最終更新:2018年12月14日)
働く女性が増えたことで、女性の日々のタスクは増加。そこで人気を集めているのが時短商品・時短サービス。洗濯乾燥機、食洗機、ロボット掃除機、除光液いらずの剥がせるネイル、数日間メイクが落ちない染めるメイクのティント、朝のスキンケアを短縮できるフェイスパック、買い物時間・調理時間を短縮できる食材宅配サービス、野菜のカット時間を短縮できるカット野菜、平日の食事を作り置きできるレシピ本などだ。しかし時短をコンセプトにした商品・サービスの相次ぐ登場で「目新しさ」がなくなってきた感があるのも事実。
時短市場の黎明期は「時短」を打ち出せばそれだけで話題性は十分にあったが、時短商品・サービスが増えた今、新鮮さは無くなり「どれも時短できるなら、どれがいいだろう?」と、女性たちを迷わせる商品群も出てきている。企業にとって悩みどころだ。そこでおすすめなのが、時間の無駄づかいを数字で表現する方法。
「時間の無駄づかい」を数字で表現
事例として、コーセー(東京・中央)が行った調査結果を参考にした次のコピーを見てみよう。
「女性が化粧直しで奪われている時間は年間で60時間」
これを読んで特に女性読者は驚いたのではないだろうか。 1回の化粧直しは平均で5分程度(参考:「20-30代女性の化粧品に関する意識一斉調査」コーセー)。わずか数分程度なのに、これを年間に換算すると2日半もの時間を化粧直しに奪われているというのだ。そんな事実を知らされた後なら、少々価格が高くても「1日中化粧崩れしない化粧品」を購入することに何の抵抗も感じなくなるだろう。
単純に「時短」や「時間を節約できる」ことを謳うよりも、「どれだけの貴重な時間を無駄づかいしているのか?」を具体的な数字で見せて少し驚かせるほうが、時間の使い方に敏感になっている現代の女性たちには、より響きやすいかも。
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