フェムテック・フェムケアの好影響、世間や自分の「更年期のイメージ」が変わったのは2022年  

女性の健康への社会的関心が急激に高まり、フェムテックとフェムケアの商品・サービスや情報と接する機会が増えたことで、女性自身や周囲の「更年期のイメージ」に変化が出てきたようだ。その境界線は「2022年」。小林製薬が経年調査で明らかにした(「更年期に対する意識調査」2018〜2023年実施)

2022年、更年期が「苦労」から「うまく付き合える」イメージに

20〜50代の女性を対象に、同社では2018年から更年期に関する意識調査を毎年実施しており、全6回の調査結果を初めて公開した。以下グラフは、更年期の「経験あり」と「経験なし」のグループ別に経年変化をまとめたもので、質問は「更年期のイメージは、『うまく付き合える』と『乗り切るのに苦労する』、どちら?」。

2018年から2021年までの4回の調査では、「経験あり」で「うまく付き合える」と回答した人は53〜55%、「経験なし」で40%前後だったのが、2022年以降で変化が。「経験あり」「経験なし」ともに大幅に上昇し、6割前後にまで伸びた。2023年は「経験あり」は64.9%、「経験なし」は59.6%で過去最多となった。

 

【出典】小林製薬

 

 

更年期に対する周囲の理解度も、2022年が転換期に

続いて、「更年期のイメージは、『周囲の理解が得られる』と『周囲の理解が得られない』、どちら?」と聞いた質問でも2022年を境に変化が見られた。「周囲の理解が得られる」と考える人は、「経験あり」「経験なし」どちらも2021年まで4割前後で推移してきたのが、2022年に6割近くにまで伸びた。

更年期の不調は「うまく付き合える」ものであり、かつ「周囲の理解が得られる」という認識が定着してきたようだ。

 

【出典】小林製薬

 

 

自分の更年期の理解度も、2022年以降で上昇

続いての質問は、「更年期の自分の理解度は、『どういうものか理解している』と『情報が少なく、よくわからない』、どちら?」。前問同様に、やはり2022年が転換期に。「経験あり」で、「どういうものか理解している」と回答した人はそれまで5割前後だったのが2022年以降は6割越えに。「経験なし」も3割程度だったのが、大きく上昇し6割を超えた。

 

【出典】

 

2022年を境に、更年期に対するイメージや理解度が女性たちの間で変化したことについて同社は、「フェムテック元年と呼ばれる2020年以降、社会全体で更年期やフェムテックに関する情報発信が盛んになった。2022年のイメージ転換にはこのような社会の変化が影響していると考えらる」とコメントしている。

 

 

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