派手髪がもたらす18の心理的効果を明らかに、20〜40代の女性900名を調査
派手髪は自己肯定感アップや仕事のパフォーマンス向上、挑戦意欲の向上など、心理面に多様な好影響をもたらすことが、理美容・メディカル事業のタカラベルモントと大阪樟蔭女子大学の共同研究でわかった。
過去1年間で派手髪(ブリーチが必要なヘアカラー)を行った人、一般ヘアカラー(ブリーチを行わないヘアカラー)を行った人、ヘアカラーを行わなかった人で、心理的・社会的に差があるかを比較する研究で、国内の20~40代の女性900名を対象に、最近の感情や行動変化を表す質問38項目に5段階で評価してもらった。3群間で比較したところ、38項目のうち以下18項目において、「派手髪」のグループが、他2グループよりも平均値が優位に高い結果となった。
- 心がリフレッシュできた
- 自己肯定感が上がった
- エネルギッシュになった
- 前向きになれた
- 周りの人の髪色にも影響を与えたと思う
- 自分らしくいられるようになった
- 他者から外見を褒められるようになった
- 生活に楽しみが増えた
- 友人との会話が増えた
- 仕事や学業へのモチベーションが上がった
- 我慢することが減った
- 何事にも挑戦してみたくなった
- 職場の人との会話が増えた
- グループの雰囲気が明るくなった
- よく笑うようになった
- 自分の仕事や学業のパフォーマンス(生産性)が上がった
- 友人との関係がよくなった
- 思ったことを言えるようになった
派手髪ではなくブラウンなどのダークカラーであっても心理的効果は見られることもわかり、以下11項目においては、「派手髪」と「一般ヘアカラー」の2グループともに「ヘアカラーを行っていない」グループより平均値が高かった。なお「派手髪」と「一般ヘアカラー」の間で有意差は認められなかった。
- 幸せな気持ちになれた
- 注目を集めたくなった
- 社交的になった
- 対人関係におけるストレスが減った
- 知人に自分から話しかける回数が増えた
- 知らない人から声を掛けられることが増えた
- SNSでのフォローや「いいね」が増えた
- SNSへ投稿する回数が増えた
- 知らない人に自分から話しかける回数が増えた
- チームやグループの成果が上がった
- 知人から話しかけられやすくなった
以上の結果から、髪を染めることは幸福感やコミュニケーションなどにポジティブな変化をもたらすことがわかり、また「派手髪」においてはさらに多様な効果が見られ、自己肯定感や積極性を向上する他、周囲へのポジティブな影響などの効果が、「一般ヘアカラー」よりも高いことが明らかになった。
これまでヘアカラーにおける印象学研究は外見的印象に及ぼす影響に関するものが中心であり、ヘアカラーの体験が本人やその周囲の心理状態や社会行動にどのような影響を与えているのか、という生活者視点の研究は行われてこなかった。そこで、印象学研究を進めてきたタカラベルモントは、「ヘアカラーはファッション性だけでなく、自己や周囲に対する感性価値があるのでは」という仮説のもと、本研究に至った。結果を踏まえ同社は、「これまでは化粧品などの機能的価値を追求してきたが、今後はウェルビーイングにつながる製品開発に向け、感性価値に関する研究を続けていきたい」としている。
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