交通事故の死者、半数以上が高齢者 「道路横断中」が8割 警察庁
2023年の交通事故死者数は2,678人で、8年ぶりに増加したことが警察庁の発表でわかった(令和5年中の交通事故死者数について)。54.7%が65歳以上で、交通事故死者数の半数以上を高齢者が占める状況が依然続いている。
高齢者に多いのは「歩行中」の事故で、2022年は約5割を占めた。次いで「自動車乗車中」、「自転車乗車中」、「二輪車乗車中」。
「歩行中」に起きた高齢者の死亡事故の発生状況をみると、最多は「道路を横断中」で7割を占める。
高齢者に道路横断中の死亡事故が多いのは、加齢に伴う視力、聴力、認知機能の衰えで自動車の速度や距離を見誤り接近に気づけないことや、運動能力の低下で歩行速度が遅いことなどが指摘されている。
高齢者の道路横断中の事故の発生状況や背景については、交通事故総合分析センターによる分析レポート「イタルダインフォメーション交通事故分析レポートNo.118」で詳しくまとめている。
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