【開催報告】レッドオーシャン化が進む女性ヘルスケア市場、新たな勝ちパターンは?
当メディア運営のウーマンズは今月29日、ヘルスケアビジネスの勉強会「ウーマンズ・ミートアップ」をオンラインで開催しました。今回のテーマは「レッドオーシャン化が進む女性ヘルスケア市場、新たな勝ちパターンは?」。当日は医薬品・健康食品・化粧品・家電などのメーカー、IT・AI・アプリ開発などのテック企業、BtoB支援サービス、メデイアなど、170社以上の方にお申し込みいただきました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。本稿では、開催報告として勉強会の概要をお伝えします。
目次
開催報告レポート
登壇は、デジタルOOHアドネットワーク事業のMADS(東京・渋谷)と、当メディア運営のウーマンズ。ウーマンズは、ビジネスメディアの運営や企業のコンサルティングを通じた市場分析や事例をもとに、MADSは、近年重視されている”広告体験”の価値向上に向けた取り組み事例をもとに、女性ヘルスケア市場における最新の勝ちパターンを解説しました。
第1部:新規参入が激増する女性ヘルスケア市場、3つの“勝ち筋”マーケとは?(ウーマンズ)
第1部は、女性ヘルスケア市場の最新の概況と、勝ち筋として注目が高まっている3つのーケティングについて。世界的なヘルスケア産業の伸長を背景に異業種からの参入が激増している昨今の市場の動きを、データや事例とともに概説し、「マーケティング手法の転換」が喫緊の課題であると指摘。今後の新たな勝ちパターンとして、業界トレンドを踏まえながら以下3点を示しました。
- オープンイノベーションによる新たな価値の創造や販路の開拓
- BtoCからBtoBへ切り替え。あるいはBtoB/BtoCの両軸展開
- 顧客体験(CX)強化で新規顧客獲得、LTV最大化
第2部:広告現場から見えてきた「女性消費者の興味喚起を促す広告設計」(MADS)
第2部では、女性ヘルスケア市場で今後の新たな勝ちパターンとなる「CX強化」に着目。その手法の一つとして、MADSからは”広告体験”の強化を提案しました。広告市場の中でもインターネット広告が急拡大する中、そのポテンシャルに言及する一方で、増大するインターネット広告に対して消費者が視覚疲労を感じていたり、広告回避行動が顕著化しているといった課題を指摘。その解決策として、「CX強化を意識した広告設計」の必要性を強調しました。その成功事例として、同社がこれまでに広告設計した取り組みを紹介。ドラッグストアや美容室、トイレなどを活用したモーメント重視の広告設計や、SNS無関心層へのアプローチ、タッチポイントの増加による売上増を実現した事例を取り上げました。以下はその一例です。
- 美容室内で「タブレット型サイネージによる動画広告の配信」と「商品体験の提供」を組み合わせて実施することで、認知・理解から購買意欲までを一気に醸成
- 「美容室内でタブレット型サイネージによる動画広告の配信」と「近隣のドラッグストア内でサイネージによる動画広告の配信」を同時期に実施することで、ドラッグストアでの売上向上を狙う
- SNSで配信しているインフルエンサーによる商品レコメンド広告を、ドラッグストア内でのサイネージ広告でも配信することで、SNSを利用しない層へのリーチも図る
女性ヘルスケアビジネスの戦略ハンドブック2025
女性ヘルスケアビジネスのマーケティング設計にあたり必須の基礎知識を多角的な視点から解説する、大人気の業界入門書。初めて女性ヘルスケアビジネスに従事する業界初心者、改めて理解を深めたい中級者、自社製品・サービス・戦略のどこに課題があるのか分からず対策に悩んでる担当者におすすめ!貴社事業の発展に、ぜひ本レポートをご活用ください。詳細・レポートのお申し込みはこちら。
【編集部おすすめ記事】
■女性の健康政策、ヘルスケア事業推進に必須の基礎情報まとめ
■女性ヘルスケアビジネスの“今”がわかる! 最新の市場動向 記事17選
■人気のヘルスケア商品分析で明らかに、「女性の健康消費を促すマーケティング」は?
■女性ヘルスケア白書 市場動向予測
■売れるフェムテックの「開発」と「販売戦略」 17の障壁と対策