ショート動画で若年女性の痩せ問題を啓発、「健康寿命をのばそう!アワード」受賞者が取り組む女性の健康推進
厚生労働省とスポーツ庁は先月26日、「第14回 健康寿命をのばそう!アワード」の受賞企業・団体・自治体を決定し、表彰式を開催した。同アワードは、適度な運動・適切な食生活・禁煙・健診検診・睡眠・女性の健康の6テーマを掲げる国民運動「スマート・ライフ・プロジェクト」の一環で、健康増進のための優れた取り組みを表彰している。「女性の健康」は、今年度から新たにテーマとして追加された。
女性の健康に取り組む受賞者
アワードは「生活習慣病予防分野」と「介護予防・高齢者生活支援分野」の2部門で、全35件が受賞した。そのうち、女性の健康を推進する2者の取り組みをピックアップ。
若年女性の痩せ問題をショート動画で啓発(横須賀市)
若年女性の痩せは、本人のみならず胎児の将来の健康リスクも高めることから、これまで横須賀市ではパンフレットや講演会を通じた啓発に取り組んできた。しかし、横須賀市の若年女性(19〜39歳)の痩せは17.9%と、国が目標に掲げる15%未満に届いておらず、当時者世代に伝える難しさに直面していた。そこで、若年層が接触しやすいショート動画に着目。「新・デレラ大作戦」と題した1話1分程度の動画を、連続作品として4本制作した。痩身のシンデレラがダイエットに励むも、数十年後に待っていたのは、理想とした未来とはかけ離れた現実。魔法使いとともに過去に戻ったシンデレラ は、未来を変えるために生活を見直すことに…といった内容で、否定や比較を嫌う若者の傾向も踏まえて構成した。以下は1話目。
プレコンケア講座や骨密度検査を実施(高舘組)
10代から70代まで幅広い世代の社員が所属する、公共施設などの設計・施工を手掛ける高舘組(新潟・上越)。若年層から中高年層まで年齢問わず生活習慣病対策の必要性を感じたことから、9年前に健康推進プロジェクトチームを発足。生活習慣の改善に取り組んでいる 。女性の健康づくりも推進しており、プレコンセプションケア講座や骨密度検査の実施、「生理休暇」を「健康休暇」へ改称、現場事務所に洗面台付きの女性専用トイレを設置するなど、女性が働きやすい環境づくりを進めている。
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