医師数、過去最多の34.7万人 女性比率24.4%で最高更新 診療所の高齢化・外科離れ鮮明に
厚生労働省がまとめた2024年末時点の全国の医師数は34万7772人で、前回2022年調査と比べて4497人(1.3%)増加し、過去最多を更新した。女性医師の割合は24.4%となり、統計開始以来、過去最高を記録している。全体数は増加傾向にあるものの、外科や産婦人科といった特定診療科の減少や、診療所医師の高齢化など、医療提供体制の構造的な課題も浮き彫りとなった。
■女性医師の躍進と年齢構成の変化
際立つのは女性医師の増加。女性医師数は8万4971人で、前回比3832人(4.7%)増となった。医療施設に従事する医師全体に占める女性の割合は前回から0.8ポイント上昇した。年代別に見ると、若手ほど女性の割合が高い傾向が顕著で、29歳以下の医師では女性比率が36.8%に達した。医療現場における女性の存在感が年々増している。
■「小児科」増も「外科・産婦人科」は減少
診療科別(主たる診療科)の動向には明暗が分かれた。少子化対策や成育医療の充実が叫ばれる中、小児科医は1万8009人と前回より228人(1.3%)増加した。女性医師の割合が高い同科において、長時間労働を是正するためのチーム医療への移行が進んでいることや、発達障害やアレルギーなど医療ニーズの多様化に対応できる、より手厚い診療体制が求められている背景がある。一方で、外科(呼吸器外科、心臓血管外科などを含む外科系全体)は前回調査から減少傾向が続いており、産婦人科・産科も1万1690人と、前回から143人減少した。特定の診療科の医師不足は、地域で必要な医療が受けられなくなる事態に直結するため深刻だ。
■地域偏在、最大2倍の格差
人口10万人当たりの医療施設に従事する医師数は全国平均で267.4人となり、前回より5.3人増加した。しかし、都道府県別に見ると、最も多い徳島(345.4人)と、最も少ない埼玉(189.1人)の間には約2倍の開きがあり、地域による医師数の偏在は依然として解消されていない。
【編集部おすすめ記事】
■診療科目別の病院数ランキング、最多「内科」で「小児科」「産婦人科」は引き続き減少
■薬剤師32.9万人で過去最多、女性6割 就業先は薬局に集中し医薬品関係企業は減少
■医師2,000人に調査、病院以外の勤務経験や満足度は? 人気は「産業医」
■外国人患者の受け入れどう対応する?医療機関向け「ワンストップ窓口」の説明会開催
■女性ヘルスケアビジネス戦略ハンドブック2025市場全体像とマーケティング基本施策



























