猛暑や積雪など悪天候時のショッピングモール訪問が歩数減少を抑制、144店舗2万人調査 千葉大
千葉大学予防医学センターの吉田紘明特任助教らの研究グループは、ショッピングモール訪問が悪天候日の歩数減少を抑制することを明らかにした。研究成果は昨年、国際学術誌『Journal of Urban Health』に掲載された。
近年、気候変動により猛暑や集中豪雨などの極端な気象が増加。悪天候は屋外での活動を制限し、身体活動や歩数の減少と関連することが報告されていた。一方で、歩数の多さは、死亡リスクや認知症リスクの低さ、メンタルヘルスの良好さと関連が報告されている。ショッピングモールは悪天候の影響を受けにくい歩行環境であり、暑熱避難施設としても注目されているが、悪天候日における歩数減少をどの程度抑制するかを検証した研究はこれまでなかった。
そこで研究グループは、国内144店舗のモールでアンケートに回答した18666人を対象に、1年間の1日の歩数データ(延べ約500万日分)に、天候データとモール訪問記録を統合して分析した。その結果、モールに出かけた日は、出かけない日より平均1269歩多いことが確認された。悪天候日では、この差がさらに広がり、寒冷時には94歩、猛暑時は37歩、降雨時は83歩、積雪時は156歩、強風時は19歩、それぞれ歩数が追加で増えることを確認した。また、この効果は高齢者や人口密度の低い地域の居住者で特に顕著だった。
研究グループは、「モールが悪天候日でも、歩行を支える環境として有効である可能性を示した」とコメント。また、「モールのように誰もが利用でき、悪天候の影響を受けにくい環境は、身体活動の維持に寄与する場として重要。今後は図書館や公民館など、モール以外の施設においても同様の効果が得られるか検証する必要がある」としている。
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