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運動不足を感じる女性8割、でも運動をしないのはなぜ?年代別(10〜70代)

スポーツ庁による最新の世論調査によると、週1日以上の運動・スポーツ実施率は女性49.6%、男性55.6%で、女性の方が低い。大差ではないものの、近年拡大傾向にある実施率の男女差が指摘されており、女性自身も約8割が運動不足を感じている。では、なぜ女性たちは運動をしないのか?世論調査では、その理由も明らかにしているスポーツ庁「令和6年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査」

運動実施率(男女別・年代別)

調査は昨年11月に、18〜79歳の男女4万人に実施。週1日以上の運動・スポーツを実施している人は、女性全体で49.6%、男性全体で55.6%。全年代において男性が高く、特に性差が大きいのは働き世代で育児・子育て世代にもあたる20〜40代で、男女間で約10ポイントの開きがある。50代以降で徐々に性差は縮小する。

令和6年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」

【出典】スポーツ庁 令和6年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」 性年代別のスポーツ実施率とスポーツ実施率の推移より

 

「運動不足を感じる」、女性8割・男性7割

「運動不足を感じるか」を聞いた質問では、女性全体で81.3%、男性全体で73.6%で、女性の方が運動不足を自覚している人が多かった。年代別では女性の20〜50代で高く、とりわけ30代と40代で突出している。男性は30〜50代で突出しているが、女性ほどは多くない。

令和6年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」

【出典】スポーツ庁 令和6年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」より

 

なぜ運動しない?

運動不足を自覚している女性は8割にも上るのに、では、なぜ運動をしないのか?仕事や育児・子育てが忙しいことは容易に想像できるが、もう少し具に理由を探ると、年代別に異なる阻害要因が見えてくる。質問は「1年前に比べて運動・スポーツの実施頻度が減った・または増やせない理由は?」。

男女別

まずは男女別の結果から。男性は仕事を理由に挙げる人が最も多く、トップ3は「仕事が忙しいから(37.1%)」「面倒くさいから(22%)」「体力が衰えたから(18.6%)」。一方で、女性のトップ3は「面倒くさいから(30.7%)」「仕事が忙しいから(28%)」「家事が忙しいから(21.1%)」。女性は運動に対する心理的ハードルが男性より高い様子がうかがえる。また、女性は家事や育児を理由に挙げる人が男性より顕著に多く、「家事が忙しいから」は女性は21.1%に対し、男性は10.1%。「育児が忙しいから」は女性8.4%の一方で男性は5.1%だった。

【運動・スポーツの実施阻害要因 頻度減・増やせない・増やさない理由 (男女別)】

【グラフ】スポーツ庁「令和6年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査」よりウーマンズラボ作成

 

女性の年代別

続いて、女性の年代別の結果。「仕事が忙しいから」は20代から40代に多く、仕事と運動の両立が最も難しい年代と言える。「家事が忙しいから」「育児が忙しいから」は、育児・子育て世代にあたる30代で顕著に目立つ。「体力が衰えたから」は年齢の上昇とともに増加し、最も多い70代では約3割に上る。

ライフステージや体力の変化、環境など、年齢によって運動の阻害要因が異なるため、運動量を増やしたり習慣的な継続を促すためには、年代別の施策が必要だ。

【運動・スポーツの実施阻害要因 頻度減・増やせない・増やさない理由(女性・年代別)】

【グラフ】スポーツ庁「令和6年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査より ウーマンズラボ作成

 

 

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