仕事で生成AIを使う人、全国で1839万人 業種・職位・雇用形態などユーザー層の特徴も明らかに
生成AIを仕事で利用する人は、全国で約1839万人。パーソル総合研究所が推計した。利用は情報通信業やIT職種、大企業、管理職層などで先行する一方、全体の利用率は3割程度にとどまり、未利用者が大半を占める。年齢や雇用形態などによる利用傾向の違いも明らかとなり、生成AIの業務利用層の特徴が浮かび上がってきた。
目次
生成AIの業務利用人口、1839万人
全国の就業者19855人を対象に昨年10月に実施した調査から推計した生成AIの業務利用人口は、約1839.6万人。都道府県別にみると業務利用は都市部に偏っており、東京では利用率が414.%と突出。福井・新潟・高知など20%未満の地域と比べ、2倍以上の差がみられた。
業務利用は3割、私的利用4割
生成AIの利用頻度を尋ねたところ、業務で利用している人は、「数ヶ月に1日程度」から「ほぼ毎日利用している」まで合わせて32.4%。日常生活で利用している人は39.9%で、4割ほどにとどまった。利用頻度の内訳をみると、業務での利用・日常生活での利用ともに「週4日以上」のヘビーユーザーは1割強にすぎず、利用層の中心は「週1~3日」のミドルユーザーと、「月数日以下」のライトユーザー。生成AIの利用は広がりつつあるが、日常的に使いこなす段階にはまだ達しておらず、利用の頻度にはばらつきがみられた。
業種別・職種別、最多は「情報通信」「IT・開発」
業種別の業務利用は、「情報通信業」が61.3%と最も高く、他業種を大きく引き離した。職種別では「IT・開発職」が64.5%と突出。他の業種・職種との利用差が浮かび上がった。
性年代別・雇用形態別、最多は「20代」「正社員」
性年代別では若年層ほど生成AIの利用割合が高く、特に20〜30代男性は4割超と突出。全体的に女性の利用割合は低く、60代男性は3割近くにのぼるものの、60代女性では1割台にとどまった。雇用形態別では、正社員や公務員で利用が進む一方、パート・アルバイトや自営業では低水準であり、利用差の背景に年齢・性別・雇用形態の関連が示唆された。
職位別・企業規模別、マネジメント層と大企業で利用進む
職位別では「課長」や「部長」といった管理職層で高い一方、「役員」や「代表取締役・社長」といった経営層では利用割合が相対的に低かった。企業規模別では規模と利用割合に相関性がみられ、「1000人以上」での利用が最も進んでおり5割に上った。一方で「100人未満」では2割だった。マネジメント層と大企業において利用が先行している構造が明らかとなった。
非利用者の「使わない理由」
一方で、生成AIの非利用者には「使わない理由」を尋ねた。年代共通で上位に挙がったのは「自分の業務には必要性を感じない」「使い方がわからない」「どのような業務で使えるのかイメージできない」だった。
職位別にみると、一般職層が使わない理由は「使い方がわからない」「セキュリティ運用リスクが不安」など、使い方やセキュリティの不安が相対的に高い一方、経営層は「必要性を感じない」「どの業務で使えるかイメージできない」など、必要性や活用のイメージ不足が目立った。未利用理由が職位で異なることから、利用促進施策は職位別の検討が必要であることが示唆された。
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