コロナ自粛で美意識高い女性の利用増加 現場からは怒り・不安

新型コロナで、外出自粛要請や緊急事態宣言が発令されたにも関わらず、利用者が急増しているのは美容整形クリニック。

美容クリニック、利用者増

在宅ワークに切り替わったり、勤務先の営業自粛などで仕事から離れざるを得ない状況になったことで「人と会わない・自宅にこもる環境」になった。「その間にこっそりと美容整形をしておこう」と考える女性が増えたことが関係しているようだ。

炎上しかねないため当記事では掲載はしないが、実際にSNSを観察していると、この時期であるにも関わらず積極的に美容クリニックで整形をしたという女性が、楽しげな様子で、整形のビフォー・アフターの写真を投稿したり、感想をつぶやいている。「今こそ整形のチャンス」なのだそうだ。

そのような状況を受け、Twitterには「美容クリニックの利用者が増えている」といった旨の投稿が目立つ。

「美容外科、美容皮膚科も医療行為を行う医療機関だから休業対象ではない。美容はいま不要不急であり、医療資源を無駄に消費してしまう現場の状況を伝えてください!」と、Twitter上で訴えていた美容クリニック勤務の女性に、ウーマンズラボ編集部より「いつ頃から利用者が増えたのか?」聞いたところ、以下の回答をもらえた。

在宅ワークが推進され自粛ムードの出始めた頃と緊急事態宣言がでた頃だったかと思います。キャンセルされるお客様も同じくらい多いですが。

クリニックの客は以下の理由から予約をするという。

予約する方は皆、空いていそうだから、時間ができ暇だから、同僚や友人に会わなくて済むからと仰います。年代も10代〜50代の方まで様々です。

現場からは怒りの声、不安の声が続出

しかし“今よりも美しくなる”ことが主な目的である美容整形クリニックは、まさに「不要不急」な上に「密室」。現場からは「(クリニックに)来るな!」「儲かるこのタイミングを逃さまいと(経営者・院長が)休業にしない。でも働かなきゃいけない。毎日が怖くてたまらない」「病院の看護師と同じくらい私たちだってリスクにさらされている!」といった声が噴出している。

「病院は“院内リスク”として取り上げられるのに、なぜ美容クリニックは(クラスター発生のリスクなどについて)メディアも政府も着目しないのか?」「美容クリニックの利用を今は控えるよう、利用を考えている人たちに伝えたいけど、自分1人の力ではどうにもならない」とのことで、主要マスメディアに対して「美容クリニックの現状を伝えてほしい」という声も散見された。

以下は、現場で働く人たちの切実な声だ。

徳間書店の記事に「なぜ、あおる。最低…」

ちなみに、徳間書店運営のサラリーマン向けビジネスニュースサイトは、あろうことか「コロナで需要増!? 美容整形に日本一お金をかけるのは大阪府民だった」を掲載。当該記事は「新型コロナの影響で、ナニワの美男美女が急増するかも!?」という一文で締めくくられている。同記事に対して、「なぜ、(美容整形することを)あおる。最低…」など、批判の声がある。

美容クリニックや美容サービス提供をする経営者の皆さんは、営業について今一度再考を。そしてマスメディアはこの問題について、「整形する女性が増えてます!」といったようにトレンドネタとして報道するのではなく、利用自粛を促す情報発信につとめていただきたい。

 

 

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