生き方の多様化を反映 女性の心捉える”セブンルール”

「全く面白くない」「視聴率悪そう」「テレビを見ないんじゃない。見たいテレビ番組がないだけ」と視聴者たちから辛辣なコメントが多く寄せられるテレビ番組が多い中、女性たちの関心を集め高く評価されている番組がある。「セブンルール(カンテレ・フジテレビ 毎週火曜夜11:00)」だ。さまざまな分野で活躍する女性を密着するドキュメンタリー番組で、女性の人生を7つのルールで描き出す。

番組口コミサイトや、SNSには「コンセプトが面白い」「タメになることが多い」と番組を高く評価する女性たちからのコメントが並ぶ。ここまで評価が高いテレビ番組は、最近では珍しいのでは。番組には、「そんな仕事も世の中にはあるのか」といった珍しい職業を含め、各分野で活躍し、仕事や夢に向かって頑張る一般女性たちが多く登場する。SNSには次のような感想が投稿されている。

ライフコースの多様化で、“みんなと同じ生き方” から “私だけの生き方” を求めるようになった今の女性たち。憧れるのは、「仕事で活躍する女性・個性的な生き方をしている女性・ニッチな趣味を持つ女性」など、 “好き” を活かして自分らしく幸せに生きる輝く女性たち。一般女性が出演する番組やイベントが人気を集めるようになった背景には、そのような女性の価値観変化も関係している。一女性が夢や目標に向かって頑張る姿をそのまま描き出す番組構成は女性たちの心を掴み、共感を得ているようだ。

番組の総合演出を担当する長島さんは、オフィスで働く女性のための情報紙 “シティリビング” 6月8日号で次のように述べている。

「全員が“はじめから選ばれし者”ではない。フリーターだった人が何かと出合い、一生懸命取り組んだことが注目されたケースも。(略)『自分にもできるかな』と思ってもらえたらうれしいです。(略)格好いいところだけではなく、ダメなところや過去の挫折も含めて、7つのルールでバランス良く示せればと。」(引用:シティリビング6月8日号p.9)

視聴者のコメントからは、各々が番組から何かを感じ取り、気づきを得たり、心を動かされている様子がうかがえる。本日夜23:00放送のセブンルールに登場する女性はピッツァ職人。

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