白髪に憧れる女性75%?エイジングは「ありのままを受容する」流れに
男性の白髪はダンディで色気がある「ロマンスグレイ」とポジティブに表現されるが、女性の白髪は1本でも生えようものなら「年取ったね」「いよいよおばさんか…」と、深いため息もの。実に不平等だ(男性の場合はシワすら「ダンディ!」とプラスに評価されるのだから、女性からすればうらやましい限りである)。
そのため多くの女性にとって白髪は、染める以外に解決方法がない悩みの一つでもあるが、髪の毛全体が白・グレイになる自然色の「グレイヘア」に憧れる女性は実は多いことが分かった。最近のエイジングケアは「ありのままの美しさを受容する」流れになってきている。
グレイヘアに憧れる女性は75.3%も!
「美しいグレイヘア(白髪)に憧れますか?」というアンケートでは75.3%の女性がYESと回答した。(主婦の友社調べ「白髪(グレイヘア)と白髪染めに関するアンケート」2016)理由は以下。
30~40代のうちに生える数本の白髪は老け感を出してしまう厄介者だが、50代以上にもなってくると、まとまった白髪=グレイヘアもオシャレでかっこいいヘアスタイルの一つになる、ということだろう。
年齢を重ねることを隠さず、ポジティブに受け止める
以前取り上げた記事、「SNS話題1位!『年齢を重ねることを隠さない』女性の支持獲得」で登場した女性は52歳で白髪染めをしておらず、彼女もまたグレイヘアだ。年齢を重ねることをあえて隠さない、という彼女の生き方に多くの女性が共感した。以前までの、「年齢を重ねても美しくいるために高級化粧品を使う、エステに通う、整形をする、クリニックへ通う」といった流れから(美魔女ブームがその典型だろう)、最近は「年齢を重ねても自然に、そのままの美しさを」という流れも顕在化し始めている。ロハス、エフォートレス、個人主義といった風潮も影響しているのだろう。
エイジングケアよりも、「ありのままの美しさ」を提案
企業は、「年齢を重ねることをマイナスと捉え、エイジングケア方法をあれこれと提案」するよりも、「ありのままの美しさを引き出す!という発想」の戦略に切り替えるタイミングかもしれない。もちろん徹底したエイジングケアを求める女性も多いので、従来通りのエイジングケア訴求も残しておくべきだが、たまには彼女たちに「ありのままでも美しいですよ」と息抜きや安堵を提供するようなメッセージを送ってみては?
アンケート調査を行った主婦の友社の「歳を重ねて、もっと素敵になれる!」のシリーズは累計13万部突破の人気書籍。シニア向け写真集としては異例のヒットだ。2016年9月19日(月)に「染めないを選んだ37人の『私らしい』軽やかな人生」を発売する。パリマダムのおしゃれなグレイヘアスタイルが紹介されている。
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