血圧計機能を備えるスマートウォッチの動向(1/3)
家庭内で気軽に自分の身体の調子や活動状況を計測・把握したいというニーズが高まっている。その最も身近なバロメーターの一つが「血圧」。近年はITの進化によっていつでも気軽に測れるようになった。その流れをけん引しているのが「スマートウォッチ」だ。
目次
スマートウォッチとは
高まるスマートウォッチ人気
スマートウォッチとは、スマートフォンのような情報機器の機能を搭載した腕時計のことで、身体に装着するコンピュータ「ウェアラブルデバイス」の一種。ウェアラブルデバイスには衣服やベルトなどに挟む「クリップ型」や、指に装着する「指輪型」などいくつかの形状があるが、スマートウォッチは手首装着型なので操作しやすく利便性が高い。ウェアラブルデバイスの中では最もスタンダードなタイプだ。
スマートウォッチは単に時刻を表示する機能のみならず、ネットワーク接続によってアプリをインストールすることで豊富な機能を利用できるのが特徴。例えばiPhoneなどのスマートフォンと連携して電話の着信を知らせたり、各種アプリと連動することでメールやSNSのメッセージを表示できる。スマートフォンとの通信はBluetoothを利用するものが多い。脈拍や歩数、消費カロリー、睡眠記録など身体活動の情報を計測・収集するなど、健康データの計測管理も可能だ。
スマートウォッチは健康意識の高まりとともに近年注目されており、スマートウォッチ市場には様々なメーカーが参入。新しい製品が続々登場している。
「スマートウォッチ」と「スマートブレスレット」の違い
スマートウォッチに似たジャンルのウェアラブルデバイスに「スマートブレスレット」がある。両者には定義上大きな差はないとされているが、スマートブレスレットは特に日々の運動や健康管理などに機能を絞ったものが多い。そのためスマートブレスレットの方が比較的低価格で手に入れられる。
スマートウォッチは「アナログ時計のハイブリッド型」と「タッチで画面を操作するタッチスクリーン型」の2種類がある。一方、スマートブレスレットは運動の邪魔にならないシンプルかつスリムなデザインが多く、ベルト部分はラバー素材が使われている。
スマートブレスレットは2017年ごろから関心が高まっているが、Googleトレンドで比較したところ、現時点ではスマートウォッチの方が関心度・認知度は高いようだ。
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