夏越ごはんのレシピ

レシピの基本は「かき揚げ＋雑穀米＋おろしだれ」

夏越ごはんは、夏を元気に乗り切れるよう旬の夏野菜を「茅の輪くぐり」にちなんだ丸いかき揚げにし、それを雑穀ごはんの上にのせ、おろしだれをかけるのが基本。雑穀ごはんであることやおろしだれであることには以下のような由来がある。

「夏越ごはん」は、「夏越の祓」の茅の輪の由来となった、蘇民 将来が素盞嗚尊(すさのおのみこと)を「粟飯」でもてなしたという伝承にならった「粟」、邪気を祓う「豆」などの雑穀の入ったごはんに、茅の輪をイメージした旬の夏野菜の丸いかき揚げをのせ、百邪を防ぐといわれるしょうがを効かせたさっぱりおろしだれをかけたものです。 （引用：米殻安定供給確保支援機構「夏越ごはん」）

出典：穀安定供給確保支援機構

夏越ごはんの提供事例

「夏越ごはん」実施店舗や協力店は前年比1.6倍

「夏越ごはんの日」はスタートから2019年で4年目となるが、2017頃から急速に普及。昨年2018年度の実施状況は下記の通りだった。

• 神社78社が協力し、レシピや雑穀米をご神饌として配布（2015年は34社のみ）
• 「やよい軒（2018年6月時点で全国約350店）」では、全国の店舗で「夏越ごはんと豚しゃぶ定食」を提供
• 「土風炉」や「音音」などを展開するラムラグループの首都圏40店舗にて「夏越ごはん」を提供
• イートウォークが運営する「やさい家めい」のうち都内４店舗にて「夏越ごはんと冷やしとろろ」を提供
• マルエツは首都圏250店舗（一部都心店舗除く）のスーパー「マルエツ」にて「夏越ごはん」を販売
• イオンリテール（株）は本州と四国の「イオン」「イオンスタイル」約400店舗にて「夏越ごはん」を販売
• グリーンハウスが受託運営している全国の社員食堂の中から約50カ所で「夏越ごはん」を提供
• その他都内では36の飲食店が「夏越ごはん」を提供

夏越ごはんの販売店舗数は1,130店舗を超え、2017年比で1.6倍に拡大している。

出典：穀安定供給確保支援機構

１．赤坂氷川神社

2015年の開始当初から「夏越ごはん」のレシピと雑穀米無料配布を行なっていた赤坂氷川神社（東京・港）。2018年は当日17時よりミニサイズの「夏越ごはん」200食無料配布したことで話題に。赤坂地区活性協議会が運営する「赤坂広報室『赤坂氷川神社の夏越の大祓式に参加してみた』」には2018年度の「夏越の大祓式」が大勢の人で賑わっている様子とともに「夏越ごはん」の無料配布の様子が写真で掲載されている。

２．やよい軒

2018年6月19日〜7月3日の期間限定で「夏越ごはんと彩り野菜の豚しゃぶ定食（790円）」を提供。同メニューを注文した客に、願い事を記入する絵馬を配布し、表面には行事の由来や「夏越ごはんと彩り野菜の豚しゃぶ定食」の美味しい食べ方を掲載するなど、独自の工夫を行なった。浜松市在住の女性は、同メニューを食し「ボリュームがあって、あっさりしている」と評価（ブログ「やよい軒さんの夏越ごはんと彩野菜の豚しゃぶ定食」）。

出典：プレナス

３．マルエツ

2018年6月28日〜30日の期間限定で「夏越ごはん（398円）」を一部の都心店舗を除く250店舗で販売。五穀ご飯に枝豆や人参、えびなどを使ったかき揚げでオリジナルの「夏越ごはん」で季節感を演出。

出典：マルエツ