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広がる新しい介護予防の形「ショッピングでリハビリ」

リハビリ事業を行うショッピングリハビリカンパニー(島根・雲南)が提案する「ショッピングリハビリ」が各地で広まり始めている。

ショッピングリハビリの主な利用者は、ある程度自立した生活ができるものの足腰が弱っている高齢者。利用者は認知症予防や身体機能低下予防の一環として、スーパーなどに買い物へ出かける。その際「楽々カート」という買い物カートを使って買い物を楽しむのがショッピングリハビリだ。楽々カートは、肘を置くことができるカートのため、腰や膝の負担を軽減させて買い物ができる。

同社によると、歩きながら買い物をする(=買う物を考える)ことは、認知症予防や身体機能低下予防につながるとのこと。「楽しみながらお買い物をしていたら、心も体も自然と元気になった」という状態を目指すのがショッピングリハビリの目的だ。買い物難民や閉じこもりの予防にもつなげる。病院や介護施設ではなく、商業施設で買い物と体操(リハビリ)を行うという、新しい発想に介護業界からの注目が集まっている。現在、ショッピングリハビリは以下7カ所で展開している。

  • ひかりサロン雲南(島根県雲南市)
  • ひかりサロンよこたの郷( 島根県仁多郡奥出雲町 )
  • ひかりサロン蓮田(埼玉県蓮田市)
  • ひかりサロン恵望会(北海道恵庭市)
  • ひかりサロンほうゆー(北海道帯広市)
  • ひかりサロンあすなろ(静岡県静岡市清水区)
  • ひかりサロン中之条(群馬県中之条町)

ショッピングリハビリの優れている点は他にもある。同社によると、利用者一人当たりの買い物金額は1回2000~3000円で店舗側にも売上向上のメリットがある。さらに利用者を支える働き手たちにも働きやすさというメリットがある。排泄、入浴、食事といった三大介助が必要ないこともあり女性の応募が多く、働き手が楽しみながら利用者のサポートをしているという。

直近では2施設での新たな導入も決定しているとのこと。同社は「47都道府県で展開していきたい。地域に散在する様々な社会課題が解決できる“社会参加型介護予防事業”として広がれば」と意気込む。

以下動画は実際のショッピングリハビリの様子。

 

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