アンファー、「スマート脳ドック」受診者1万人突破 データ公表
アンファー(東京・千代田)プロデュースのメディカルチェックスタジオ(東京・中央)は昨年末に「スマート脳ドック」のサービスを開始し、2018年10月末時点で受診者が1万人を突破したことを発表した。
売りは、早い・正確・リーズナブル
脳ドックとは脳疾患を未然に防ぐための検査。メディカルチェックスタジオでは「早い」「正確」「リーズナブル」を売りに、頭部MRI、MRA、頸部MRAの診断を行う。具体的なサービスの特徴は以下。
- 受付から帰るまで30分。実際の検査は10分ほど
- 撮影した脳の画像は異なる専門医(放射線科、脳神経外科、循環器内科)がそれぞれチェックするので信用面で安心
- 検査結果は1週間以内にスマホとPCで確認できる。検査で撮った画像は全て見ることができる
- 検査結果に異常があれば専門医を紹介。アフターフォローは万全
- 1回の検査料金は17,500円(税別)。一般的な脳ドックの約半額
- 検査の予約はPCやスマホから簡単にできる
1万人分の脳ドックデータを公開
受診者1万人の突破に合わせ、同社は1万人分の検診データの分析結果を公表した。
脳ドック受診者、年代別
受診者は男性の割合が高く、年代別に見ると40代と50代が突出して多い。
異常発見率、年代別
年代が上がるほど何らかの異常が発見される率が高いが、20〜30代の若年層でも2割以上の異常が発見されている。年齢にかかわらず早期に脳ドックを受診する必要があると言える。
白質病変発見率、年代別
白質病変とは、血流が悪いために髄鞘が壊れたり血液や髄液がしみ出たりした状態のこと。白質病変によって脳梗塞のリスクが高まると考えられている。この白質病変のグレードは年代が上がるほど高くなり、特に40代以降で高まる傾向が見られる。
白質病変とBMIの関係
次のグラフは白質病変とBMIのクロス集計。肥満度が高いほど白質病変のグレードが高くなる傾向があることがわかる。これは脳の加齢変化がライフスタイルの影響を受けている可能性を示唆している。
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