そこでButler氏らは、高齢の女性を対象に、さまざまなストレス因子と糖尿病リスクの関係を経時的に検討する観察研究を実施した。同氏らは、Women’s Health Studyに参加した女性医療従事者のうち心疾患の既往がない2万2,706人(平均年齢72歳)を対象に、急性および慢性のストレス因子に関する情報を収集し、平均3年間にわたり追跡した。急性ストレスには否定的でトラウマとなる出来事などが、慢性的なストレスには仕事や家族、人間関係、金銭問題、近所づきあい、差別などに関係するストレスなどが含まれた。
これらの結果について、Butler氏は「従来知られているリスク因子と同様に、心理社会的なストレスも糖尿病のリスク因子として重視する必要がある」と述べている。また、研究の責任者を務める同大学内科教授のMichelle A. Albert氏は「公衆衛生上の観点から、糖尿病リスクを評価する際には心理社会的ストレス因子についても調べる必要があるだろう」と指摘している。
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