女性の平均体脂肪率・体重・BMIを年齢別にチェック 肥満の定義とは?

欧米諸国の女性と比較して “痩せすぎな日本人” とよく言われる。実際に日本人女性は痩せていても、さらにダイエットに励む傾向にあり、厚生労働省公表の国民健康栄養調査は、女性の痩せについて指摘している。ダイエットに取り組む女性は「美容目的ダイエット」と「健康目的ダイエット」に分類され、一般的には年齢の上昇とともに美容目的から健康目的ダイエットに移行し、美容目的ダイエットであるほど、女性たちは数字によりシビアになるが、実際の女性の平均体脂肪率、体重、BMIはどれくらいなのか?

女性の平均体脂肪率・体重・BMIは、女性が “満足する理想的な数字” とかけ離れているケースがほとんどだが、参考値として「女性の平均体脂肪率・体重・BMI」を改めて確認しておきたい。

肥満の定義

肥満はどのように判定する?

  • 日本肥満学会は、肥満を「脂肪組織が過剰に蓄積した状態で、体格指数(BMI)が25以上のもの」と定義
  • BMIは国際的な標準指標で、肥満の判定に用いられる。「体重(kg)÷身長(m)2」で算出する
  • 日本は男女ともに標準のBMIは22。これは肥満との関連が強い糖尿病や高血圧などの病気にかかりにくい数値とされている
  • 肥満は男女ともにBMI25以上と定義されている
  • 肥満度はさらに以下4つに分類される

肥満かどうかをチェック BMI計算方法

上記の計算式に身長と体重を当てはめ、AさんのBMIを実際に求めてみよう。

  • (例)Aさん:身長160cm、体重68kgの場合
  • 68kg÷(1.6m)2=BMI26
  • 判定=肥満度1

BMIの計算で肥満度1であることがわかった。では目指すべき体重はどれくらいなのか?身長から自分の標準体重を計算してみよう。

  • 標準体重(kg)=BMI22×身長(m)2
  • この計算式に、身長160cm=1.6mを当てはめると、22×(1.6)2=56kg
  • Aさんの標準体重は56kgということになる

160cmで56kgは外見上はぽっちゃりしており「美容体重」としては女性自身は満足しないが、Aさんの身長では肥満による病気にかかりにくい体重が56kgなので、まずは56kgまで減量することが望ましい。

世界の肥満と日本の肥満の定義が違うワケ

日本の肥満の定義はBMI≧25だが、WHOは「BMI≧25を過体重」「BMI≧30を肥満」と定義している。

肥満度判定

肥満症診療ガイドライン2016(日本肥満学会)をもとに編集部で作成

日本の肥満の基準が低く設定されているのは、日本は諸外国と比べると肥満の人は少ないが、軽度の肥満でも病気になりやすいため。BMI≧30の男性の割合は4.6%、女性は5.7%厚生労働省「平成29年国民健康・栄養調査」

女性の平均BMI 〜年代別〜

日本女性の平均BMIは各年齢でBMI標準値である22前後となっており、「健康」の範囲内ではあるが、美容体重で考えると以下のBMIは各女性が減量したいと悩む数値でもある。

年代別の女性の平均BMI

閉経を迎えると女性ホルモンよりも男性ホルモン優位となることが関係し、中性脂肪をため込みやすい体質に変化。また、基礎代謝量の減少により60代を超えるとBMIは23台へと数値が上がる。

日本女性は全体的に痩せ願望が強く、欧米と比較すると「痩せすぎ」女性が多い。平成29年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)でも以下を指摘している。

20~50歳代の女性のやせの者(BMI<18.5 kg/m2)の割合は、いずれの年齢階級も10%超であり、特に20歳代では21.7%(略)「健康日本21(第二次)」では、若年女性のやせは骨量減少、低出生体重児出産のリスク等との関連があることが示されている。引用:厚生労働省「平成29年国民健康・栄養調査」

女性の平均体重 〜年代別〜

身長によって標準体重は異なるので年代別の平均体重を参考にするのは適切とは言えないが、参考程度に。

女性の平均体重

40~50代でいったん体重が増えるも、60代になると減少に転じる。80代になると50kgをきる。

女性の平均体脂肪率 〜年代別〜

体脂肪率とは

体に占める脂肪の比率を%で表現したものが体脂肪率。

体に占める脂肪の比率。生活習慣病との相関は薄いため、メタボリックシンドロームの診断基準には採用されていません。(略)体脂肪率と健康障害には明確な相関が認められませんが、これは体脂肪率が内臓脂肪だけでなく皮下脂肪を含む体脂肪の量を反映しているためです。すなわち内臓脂肪の蓄積にほぼ比例する腹囲が基準値を超えれば生活習慣病のリスクが高まりますが、体脂肪率が高くてもそのリスクが高いとはいえないのです。こうした理由からメタボリックシンドロームの診断基準にも体脂肪率は採用されていません。引用:厚生労働省 e-ヘルスネット「体脂肪率」

体脂肪率の計算式

体脂肪率の計算式は「体脂肪率%=体脂肪量(kg)÷体重(kg)×100」。ただし、体脂肪率は時間帯や条件により異なるので注意。

体脂肪率%=体脂肪量(kg)÷体重(kg)×100体脂肪率は身体の中の水分や血流の影響が大きいため、1日に2~3%程度の変動があり、容易には計算できません。また、市販の体脂肪計を活用し計測するのも良いですが、体脂肪率は体重以上に時間帯や条件によって変わってきます。その理由は、体内の水分量や分布のしかたによって大きく影響を受けるからです。大事なのは、毎日できるだけ同じ時間帯、同じ条件で測ることです。また、夜の入浴から2時間後ぐらいの寝る前は、体内の水分量が一番安定していると言われていますので、この時間帯に測る習慣を持つのもよいでしょう。引用:AllAbout「BMIと体脂肪率を計算して肥満度チェック!」

体脂肪測定方法にはいくつかの方法があるが、今のところ主流はタニタなどが開発販売している体脂肪計を使って測定する方法。

体脂肪の測定には、いくつかの方法があります。下記に主な例を示します。

  • キャリパーという器具で皮下脂肪をつまみ、その厚みから体脂肪率を計算する方法
  • 水中で体重を測定し、陸上での体重との差から身体密度を計算する「水中体重秤量法(水中体重測定法)」
  • 密閉されたカプセル容器に入り、空気の圧をかけ圧力の変化から割り出す「空気置換法」
  • 二種類の異なる波長のX線を身体にあて、身体における各組織の透過率の差から体脂肪率を測定する「二重エネルギーX線吸収法」
  • CTやMRIや超音波を使い、身体の断面画像を撮影して脂肪の厚さを計る方法。

ところが、それぞれ設備の規模が大きすぎたり、測定するのに苦痛が伴ったりと問題があるため、現在もっとも一般家庭に普及しているのが「生体インピーダンス法」です。これは体に微弱な電流を流し、電気を通しにくい脂肪の電気抵抗値(インピーダンス)から体脂肪を計算し測定する方法で、株式会社タニタが世界で初めて乗るだけで測定できるタイプの体脂肪計を開発しました。引用:厚生労働省e-ヘルスネット「体脂肪計」


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女性の平均体脂肪率

女性の体脂肪率はタニタが公開している年齢別の「体脂肪率判定表」で確認できる。

体脂肪率を減らすのにおすすめされている方法

体脂肪率を減らすのにおすすめされている方法

体脂肪率を減らす=ダイエットで、女性が主に取り組むものは以下がある。

  • 筋肉トレーニング
  • 有酸素運動
  • 食事改善

最も取り組む女性が多いのは、運動と比較して“楽ちん”な食事改善。特にフォーミュラ食は、準備の簡単さから長きにわたり人気。一方で運動領域で女性に人気なのは、やはり苦になりづらい、ヨガやストレッチなど「気持ちよく取り組める」運動。お金がかからずすぐに取り組めるウォーキングも人気。他、楽しみながら効果も実感できるダイエットとして女性に人気のダイエット方法は以下の記事で詳細に掲載。

日本肥満学会は肥満治療として以下の方法を挙げている。

  • 食事療法
  • 運動療法
  • 行動療法
  • 薬物療法
  • 外科療法

同学会は、肥満治療の基本療法は食事療法としている。食事・運動・行動療法を行っても有効な減量が得られない、あるいは合併疾患の改善がない症例場合に対して、薬物療法を行うことを推奨。ただし単純に外見を気にする「やせ願望者」は治療対象外としている。

カロリー目安

日本肥満学会は、以下をカロリー(摂取エネルギー量)目安としている。

  • 【肥満症の場合(25kg/㎡≦BMI<35 kg/㎡)】
    25kcal×標準体重(kg)以下
  • 【高度肥満症の場合(BMI≧35kgkg/㎡)】
    20~25kcal×標準体重(kg)以下
    ※標準体重=BMI22×(身長【m】二乗)

肥満に関する情報

美容目的か、健康目的かで異なる理想の数字

見た目・スタイル重視となる美容ダイエットを目的にしている場合、上記で示した各種数字は女性たちの理想からかけ離れた数字となる。その場合、参考になるのが以下の考え方。

  • スタイル別体重の求め方=身長(m)×身長(m)×目標スタイル(※)
    (※)標準スタイル=22、グラビアスタイル=20、ミスユニバーススタイル=19、パリコレスタイル=17

ただし、健康目的ダイエットの場合は当記事で示してきた各種数字を参考にダイエットに取り組むのが疾病予防・健康維持という観点で考えると望ましい。多くの日本人女性は、肥満よりも痩せすぎ体型を考慮した「健康的なダイエット」「美容と健康のバランスがとれたダイエット」を意識すべきかもしれない。

 

 

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