全国の女性社長比率が過去最高に、ケア系と美容系の事業に集中 

帝国データバンクは先月末、2023年の全国「女性社長」分析調査の結果を公表した。国内の119万社(株式会社、有限会社、合同会社、合名会社、合資会社)を対象に女性社長の比率を調べるもので、今回で10回目。女性社長比率は年々上昇しており、1990年の4.5%から2023年は8.3%で過去最高となったが、小幅な上昇にとどまり依然として低水準だった。

年齢階級別に見ると「60〜64歳」が最多で13.4%、次いで「70〜74歳」で13.3%。都道府県別では、1位「徳島県(12.0%)」、2位「沖縄県(11.6%)」、3位「青森県(10.9%)」。最下位は「岐阜県(6.0%)」だった。就任経緯別では最多は「同族承継(50.6%)」、次いで「創業者(35.2%)」、「内部昇格(8.5%)」。出身大学別では、1位「日本大学(277人)」、2位「慶應義塾大学(255人)」、3位「早稲田大学(239人)」。

業種細分類別では、女性社長の比率が最も高いのは「保育所」で40.5%だった。他、上位を占めたのはケア系の事業や美容系の事業で、「化粧品販売」「美容業(エステやネイルサロン、スパ、美容院など)」「老人福祉事業」「身体障がい者福祉事業」などがランクインした。これについて同社は、「女性に馴染みのある業種で、社長比率が高い傾向が見られる」とコメントしている。

  1. 保育所(40.5%)
  2. 化粧品販売(36.2%)
  3. 美容業(33.7%)
  4. 老人福祉事業(30.8%)
  5. 身体障がい者福祉事業(28.3%)
  6. 知的障がい者福祉事業(27.1%)
  7. 婦人・子ども服小売業(26.8%)
  8. 個人教授所(25.9%)
  9. バー、キャバレー(24.7%)
  10. 貸家業(24.6%)

 

【出典】帝国データバンク

 

 

 

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