WHO「ネトゲ依存」を疾病指定に 議論巻き起こす
ネット依存の世界的な社会問題を背景に、WHO(世界保健機構)がネットゲーム依存症を病気と定義する方針であることが国内外で報道され、今、世界中で議論が巻き起こっている。ネットゲームと健康のバランス維持について関心を寄せる人たちは、これまで以上に増えそうだ。
ネットゲーム依存で死亡、社会問題に
ネットゲーム依存症は「ネトゲ依存症」「ネトゲ廃人」とも言われ、ネットゲームに過度に依存している状態をさす。特に若い人の間で急増し、世界的な社会問題へと発展している。ネットゲーム依存に陥っていた韓国の20代男性が86時間連続でオンライゲームに熱中した末に突然死したニュースは日本にも衝撃を与え、ネットゲームと健康の関係性について改めて考えさせられる機会となった。
今回のニュースに対しSNS上では様々な意見が数多く投稿され、「いつかゲームはタバコのように害悪とされるのか?」「ゲームが好きな人は楽しいんだけど…」「我が家は当てはまらない」「自分はネット依存だが、日常生活や仕事に支障はない」「息子のゲーム依存を何とかしたい。ゲームに制限機能は必須だと思う」「カジノでギャンブル依存対策が必要なら、eスポーツでもゲーム依存症対策が必要では」など、ゲームをする本人やその家族が強い関心を示している様子がうかがえる。
朝日新聞デジタルの報道によると、今回のWHOの方針に対して業界団体が「ビデオゲームに中毒作用はないと客観的に証明されている」との反対声明を出しているとのことだが、ネットゲームの依存についてはかねてから日本でも問題視されており、特にゲームに熱中する子どもを持つ親や、ネットゲームをやめたいのにやめられないことに悩む人たちの声に耳を傾けてみると、その深刻さはやはり無視できない。
ネット・ネットゲーム依存を扱う書籍
ネットやネットゲーム依存を問題提起し、依存のメカニズムや依存から抜け出すための方法を紹介する書籍は4〜5年前から登場しており、先月・今月もネット依存をテーマにした新刊が出ている。詳細:心と体を蝕む「ネット依存」から子どもたちをどう守るのか
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