【男女の違いシリーズvol.33】男性と女性、低栄養リスクが高いのはどちら?
高齢になると食欲が低下したり食事がとりづらいなどの理由から粗食になり、低栄養に陥りやすい。働き盛りの中年期においてはメタボが病気や死を招くとして注意が必要とされるが、高齢者は粗食に注意しなくてはいけない。では、男性と女性ではどちらがより注意が必要なのだろうか?平成28年 国民健康・栄養調査(厚生労働省)によると、65歳以上の低栄養傾向の者の割合は男性12.8%、女性22.0%で女性に多い。年齢階級別に見ると、特にその割合が高いのは85歳以上。
東京都健康長寿医療センターの調査によると、BMIが20以下の「細い人」の生存率は、「太い人」「少し太い人」「少し細い人」のいずれより顕著に低い。低栄養の割合が高い女性は特に栄養リテラシー向上に努めたい。「シニア世代 健康長寿のための食生活のすすめ(※)」では高齢者のための栄養知識や、食欲がない時の食事の工夫、低栄養予防の食生活指針14カ条(以下)などを紹介。
- 3食をバランスよくとる
- 動物性たんぱく質を十分にとる
- 魚と肉の摂取は1:1の割合に
- 様々な種類の肉を食べる
- 油脂類を十分に摂取する
- 牛乳を毎日飲む
- 緑黄色野菜や根菜など多種類の野菜を食べる。火を通し、量を確保
- 食欲がないときはおかずを先に食べ、ごはんを残す
- 調理法や保存法に習熟する
- 酢、香辛料、香り野菜を十分に取り入れる
- 和風、中華、洋風と様々な料理を取り入れる
- 共食の機会を豊富につくる
- かむ力を維持するため義歯は定期的に検査をうける
- 健康情報を積極的に取り入れる
(※)平成23年度 農林水産省 「食育実践活動推進事業」 ,監修:人間総合科学大学保健医療学部学部長・大学院教授 柴田 博,制作:おとどけシステム食育推進協議会
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