女性の「推し活」の実態、消費行動・メンタル効果・エピソード
楽天インサイトが20〜60代の男女を対象に「推し活に関する調査」を実施し、推しのジャンル、推し活で行っていること、推し活関連の消費行動・消費金額、推し活を始めたことによる人生への影響などを調べた。「推し活」消費は女性の方が意欲的であることや、「推し活」による人生の好影響は男性より女性に多いことなどを明らかにした(対象:「推し活」をしている全国の20~69歳の男女1,000人)。
<調査結果サマリー>
- 女性が推しているジャンルのトップ3は、1位「国内のアイドル(34.3%)」、2位「ミュージシャン・バンド(26.8%)」、3位「K-POPアイドル(17.2%)」
- グッズの所持数は全体的に男性より女性の方が多い。女性のトップ3は、1位「トレーディングカード(31.5枚)」、2位「缶バッジ(11.0個)」、3位「クリアファイル(7.1枚)」「キーホルダー(7.1個)」
- 推し活に使っている年間の金額で最も多いのは(男女計)、「5,000円未満(22.3%)」。中央値は20,000円〜30,000円
- 推し活していることを周囲に話している割合は、男性(69%)より女性が高い(77.8%)
- 推し活を始めたことで人生が良い方向に変わった人の割合は、男性(55.9%)より女性が高い(69%)
- 推し活を始めたことで得たことのトップ3(男女計)は、1位「気持ちが前向きになった(57.8%)」、2位「やるべきことへの活力を持つことができた(34.4%)」、3位「ストレスを感じることが減った(31.9%)」
<女性たちの押し活エピソード>
- 挨拶をする程度だった会社の同僚が同じグループを推していると判明。一気に仲が深まり今では旅行したりお互いの家を行き来したりしている(女性20代)
- 推しのおかげで韓国語が理解できるようになった。初期に聴いていた曲を今聴き直すと、歌詞の意味が分かって感動する(女性30代)
- コンサートでファンサービスを受け、生きる希望をもらった(女性40代)
- SNS上で国を越えてファン同士が団結して推しを応援している(女性40代)
- イベントに参加した際、隣に座った10代の子にペンライトを貸してもらい、年齢差を超えてとても仲良くなったのが嬉しかった(女性50代)
- 頑張ってツアーにすべて参加し、いろいろな地方で日本の食文化のすばらしさを知った(女性50代)
- 家族の会話が増えた(女性50代など)
- 推し活のためにそれまで使ったことがなかったパソコンを勉強。一人で出かけたことがなかったのにコンサートのために遠くまで行けるようになった(女性60代)
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