女性の健康・検査に関する意識調査、日本女性はAPAC8カ国間で最低(子宮頸がんを予防する日)

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\4月9日は子宮頸がんを予防する日/
ヘルスケアのグローバルカンパニー、ロシュ・ダイアグノスティックスが、女性の健康や検査に関する意識調査を実施したところ、日本女性のヘルスリテラシーが8カ国・地域間で最も低いことがわかった。学生時代に学校や家族など身近な存在から正しい知識を得る機会がなかったことが影響しているとみられ、成人女性に向けた教育機会の重要性や、知識がある人とない人のヘルスリテラシーの格差解消が課題として浮かび上がった。

知識がない女性、8カ国間で最低

調査はAPAC8カ国・地域の25~50歳の女性3,473名を対象に、昨年10月に実施した。日本(353名)、シンガポール(351名)、タイ(354名)、韓国(351名)、ベトナム(351名)、インド(1,001名)、香港(362名)、台湾(350名)

子宮頸がん検査・検診、「知識がない」7割

「子宮頸がん検査・検診に関して、どの程度の知識を持っているか?」と聞いたところ、「知識は豊富だと思う」「ある程度の知識があると思う」と回答した日本の女性は3割を下回り、8カ国・地域の中で最も低かった。

【出典】ロシュ・ダイアグノスティックス

 

女性の健康に関連する検査・検診、「知識がない」7割

乳がん、甲状腺、骨粗鬆症、AMH検査など、女性の健康に関連する検査・検診についても知識レベルを聞いたところ、「知識は豊富だと思う」「ある程度の知識があると思う」と回答した日本女性は3割未満で、8カ国・地域の中で最低だった。

【出典】ロシュ・ダイアグノスティックス

 

臨床検査・検診、「知識がない」8割

疾患の早期発見・モニタリング・診断のために実施する血液検査、細胞診検査、超音波などの臨床検査・検診の知識レベルについても、日本女性は8カ国・地域の中で最低で、「知識は豊富だと思う」「ある程度の知識があると思う」と回答したのは2割にとどまった。

【出典】ロシュ・ダイアグノスティックス

 

女性の健康・健診に関する知識はどこから得た?

前問で、「子宮頸がん検査・検診」「女性の健康に関連する検査・検診」「臨床検査・検診」について「知識は豊富」または「ある程度の知識があると思う」と回答した女性に、どこから知識を得たのか聞いたところ、トップ3は「医療情報サイトなどのインターネット(34%)」「医療従事者・かかりつけ医・産婦人科医(29%)」「テレビ・ラジオ(19%)」だった。日常生活で接触機会の多い「家族」や、学びの場となる「学校」から知識を得ている女性は少なく、10%未満だった。

【出典】ロシュ・ダイアグノスティックス

 

学校で習った女性の健康、最多は「生理」7割、「がんや検診」は2割未満

学校で習った女性の健康に関するトピックについて聞いた質問では、「月経・生理」が圧倒的に高く75%に上った一方で、「子宮・子宮頸がん」「乳がん」「健康診断に関する情報」は2割に届かず、病気や命に関わる重要な知識を得る機会がなかったことを示す結果となった。

【出典】ロシュ・ダイアグノスティックス

 

 

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