福祉施設での労災 10年で倍増、55~59歳が最多 原因は「動作の反動・無理な動作」

2022年の全国の社会福祉施設での労働災害による死傷者数は、1万2,780人で10年で倍増したことが厚労省の調査でわかった厚労省「令和4年の労働災害発生状況を公表」。社会福祉施設での労災の原因で最も多いのは、腰を痛めるなどの原因になる「動作の反動・無理な動作」。次いで「転倒」。

  • 1位:動作の反動・無理な動作(4,475人)
  • 2位:転倒(4,379人)
  • 3位:墜落・転落(814人)
  • 4位:激突(654人)
  • 5位:交通事故(568人)

年齢別にみると、55~59歳が最も多い。厚労省「令和4年労働災害発生状況の分析など」事故の型別死傷災害発生状況」p.29

  • 1位:55~59歳(1,956人)
  • 2位:60~64歳(1,822人)
  • 3位:50~54歳(1,675人)
  • 4位:65~69歳(1,390人)
  • 5位:45~49歳(1,266人)
  • 6位:40~44歳(986人)
  • 7位:70~74歳(944人)

調査によると、労災による死傷者は132万355人で、過去20年で最多だった。働く人の高齢化で中高年の労災事故が増えていることや中高年女性の転倒が多いことが背景にある詳細:小売・福祉で働く中高年女性増が背景に、労災事故の死傷者13.2万人で過去最多。厚労省はこの状況を重要課題に挙げ、2023年度から2028年度までの「第14次労働災害防止計画」の重点対策に、中高年女性や高齢労働者の労働対策を盛り込んだ。

 

 

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