「はたらく母子家庭・父子家庭応援企業表彰」の公募開始、子ども家庭庁
こども家庭庁は今月1日、ひとり親家庭の就業支援に積極的に取り組む企業や団体を表彰する「はたらく母子家庭・父子家庭応援企業表彰」の公募を開始した。
ひとり親家庭の親が働きやすい環境整備などの取組を促進すると同時に、ひとり親家庭の親の就業促進に向けた社会的機運を高めることが目的。これまでの開催で受賞したのは、ひとり親のワークライフバランスに配慮した取り組みを推進する医療法人や、家庭の事情に合わせた勤務条件の設定や、キャリアアップを目指した資格取得費用の全額負担に取り組む企業など。
就業において厳しい状況にあるのは父子家庭より母子家庭だ。昨年末に公開された「全国ひとり親世帯等調査結果報告」によると、父子家庭の世帯数14.9万に対し母子家庭は119.5万で、母子家庭が圧倒的に多い。問題は収入格差で、父子世帯の父親も母子世帯の母親も約9割が就業しているものの、父子家庭の平均年収が496万円であるのに対し母子家庭は236万円。背景にあるのは雇用形態の違いで、就業している父子家庭の父親のうち約7割が正規雇用で非正規雇用は1割を切っているが、母子家庭の母親は正規雇用が4.8割と半数以下で、非正規雇用も同程度の約4割を占める。母子世帯の方が貧困に陥りやすいことから、特に母子家庭の女性の就業支援が急務だ。
公募期間は2024年年1月31日(水)まで。詳細はこちら。
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