東京都、無痛分娩の助成を開始 都道府県初の取り組み
東京都は今月1日から、都内の指定医療機関で出産した女性を対象に、無痛分娩の費用を最大で10万円助成する。出産方法の選択肢を広げることで少子化対策につなげたい狙いで、都道府県で初の取り組み。
無痛分娩は、対応できる施設が少ないことに加え、経済的負担や、「お腹を痛めて産むことで母親は愛情を感じることができる」といった自然分娩を評価する社会的価値観が根強いことから、日本では普及していない。だが無痛分娩を希望する女性は多く、東京都が出産経験のある都民約1万人に実施した調査では、約6割が希望しているものの、その半分は断念していたことがわかった。断念した理由としては「費用が高いから」が上位に上がり、東京都は、助成により費用面での課題に対応したいとしている。指定医療機関は、全123施設(9月29日時点)。詳細はこちら。
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