40代女性の来場に手応え、商業施設で健診 被扶養者の受診課題に対応
生活導線上での健康診断が、受診機会を持ちにくい層の受診行動につながることが確認された。PHCグループのウィーメックス(東京・渋谷)が、神奈川県小田原市の商業施設「ダイナシティ」で、富士フイルムグループ健康保険組合の被扶養者向けに健康診断を実施したところ、「昨年未受診者」や「過去ほぼ未受診者」といった未受診層の来場が一定数あり、買い物ついでに受診できる利便性が行動を後押ししたと評価している。
この取り組みは、被扶養者の健診受診率の向上が進みにくい環境改善に着目したもの。被扶養者は勤務先での定期健診の機会を持たない場合が多いため、被保険者に比べて受診率が低い傾向にある。加えて、家事・育児・パート勤務などで多忙な生活を送るなか、医療機関への受診機会を確保しにくいことから、「日常的な生活導線上で受診しやすい環境を整備することが、受診促進につながるのでは」という仮説のもと、商業施設での健康診断を実施した。
会場では基本健診に加え、子宮頸がん、乳がん検診、胃部X線検査、管理栄養士による栄養相談、野菜摂取レベルを測定する「ベジチェック」、超音波による骨量測定などを提供。受診の事前予約をした82人のうち、80人が受診した。年代別では、健診受診率が特に課題となっている40代の受診が最も多く、職業別では、アルバイト・パートや、未就業者が多かった。
受診者に受診理由を尋ねたところ、会場となったダイナシティが行きやすい場所にあるといったアクセスの良さを挙げた女性が目立ち、次のような声が聞かれたという。
- 自宅から近い場所で健診でき、流れもスムーズで負担が少なく良かったです
- 4年近く受けていなかったので、健診会場を近場に設けていただけてありがたいです
- 何年かぶりの健診でしたが、行きやすい場所で受診することができてとてもありがたかったです
- このような生活導線上の商業施設での健診は初めて受けましたが、スピーディーに受けることができたのでとてもよかったです
- どの場所でも親切に説明して下さり、子宮がんと乳がんの検査は女医さんで安心して受けられました。ありがとうございました
同社は、「生活導線を活用した健康診断が受診行動につながる有効性を確認できた」とコメントしている。
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