ファッションと美容・健康の垣根なくなる 新たなチャンス
経済産業省のお役立ちミニ経済解説「ファッションのトレンドは、モード・コーデからスキンケアへ;衣料品と化粧品の生産推移を比較する」によると、今年第2四半期の化粧品の輸出向けの出荷量は、2010年からわずか6年半で2.5倍に増加しているという。海外での日本ブランド化粧品の需要拡大の勢いが影響。同コラムでは、女性の支出額が特に多いと言われてきた低迷気味のファッションと、好調な美容の生産推移を比較、「イマドキは、流行のコーデより、メイクやスキンケアに力を入れる肌美人を目指すというのが、世の流れなのでしょうか」と結んでいる。
変化する女性のファッション意識
メリハリ消費や、ファストファッションでも十分にオシャレで可愛いデザインが増えたことから、「服は安く、体に直接つける化粧品は良いものを」と考える女性が増えている。また、外見を華美に飾るよりシンプルに生きることや、ストアカ人気に代表されるように内面を磨くことを重視する女性も増えている。ファッションそのものにかつてのような興味関心が向いていないことも、業界の低迷につながっていると言えそうだ。
消えつつある、ファッションと美容健康の垣根
今後ファッション業界では、単純に「オシャレや流行を取り入れたファッションの提案」にとどまらず、+αで美容健康を融合した新しいスタイルを切り口として捉える流れが強まりそうだ。実際にアパレルブランドでは、スポーツファッションコーナーを設けたり、「履く」スキンケアを提供したりと、ファッションと美容健康の垣根はなくなりつつある。「秋・冬ファッショントレンドはヘルスケアと相性良し」で紹介しているように、ヘルスケアとの相性が良いファッションは女性たちからの評価が高くなりやすい。
運営元
本メディアを運営するウーマンズは「女性ヘルスケア市場専門のシンクタンク」として、女性ヘルスケア事業の成長・変革を推進するマーケット情報を収集・分析・整理し、最新知見を企業様にご提供しています。女性ヘルスケア市場に特化してマーケティング支援を行ってきた「豊富な実績」「15年にわたり継続的に行っている調査分析により蓄積した知見やノウハウ」「業界ネットワーク」を活かし、女性ヘルスケア事業を行う産学官の「どうすれば製品・サービスを広く社会に流通させられるか?」の課題解決に取り組んでいます。事業内容は「コンサルティング事業/ビジネスメディア事業/MICE事業/BtoB広告事業」。最新レポートや新着セミナーのご案内、制度変更などヘルスケア業界の重要ニュース、企業様から頂戴する「女性ヘルスケアビジネスあるある相談」への回答など、ニュースレターで配信中。ぜひご登録ください!
【編集部おすすめ記事】
■コスメは「塗る」から「貼る・履く・着用する」へ
■美容・健康商品のトレンドは“マルチ訴求”、Dior・花王・カゴメの事例
■女性のヘルスケア意識・消費行動まとめ
■トレンドは逆転、「美容のために健康」から「健康のために美容」へ
■女性ヘルスケア業界とは 概況・市場規模・動向など