2017年国内旅行先 年間人気上昇都道府県ランキング 第1位は?
旅行予約サービス「楽天トラベル」は、2017年1月1日~2017年12月31日の国内旅行の予約人泊数(=予約人数×泊数)をもとに「2017年国内旅行先 年間人気上昇都道府県ランキング」を発表した。前年同期比の伸び率が高い順にランキングした結果、1位は熊本県となった。
- 1位:熊本県(前年同期比14.3%)
- 2位:千葉県(13.5%)
- 3位:埼玉県(12.9%)
- 4位:徳島県(10.8%)
- 5位:京都府(10.7%)
1位:熊本エリアが成長をけん引
1位には熊本県がランクインし、2016年4月に発生した熊本地震の影響からの回復がみられた。特に熊本市を含む熊本エリアの予約人泊数が前年同期比+22.2%(約1.2倍)と成長をけん引しているという。熊本地震で分断されていた長陽大橋ルートが今年8月に開通したことから、南阿蘇と熊本市間などのアクセスも便利になり、阿蘇エリアも順調に予約が伸びているとのこと。
2位:千葉県 #濃溝の滝
2位の千葉県では、舞浜・浦安・船橋・幕張エリアの予約が前年同期比+18.8%(約1.2倍)と県内で最も伸びた。県全体では、昨年からソーシャルメディア上を中心に濃溝の滝が絶景スポットとして人気を集めたり、市原市にある77万年前の地磁気反転を示す地層がその時代を代表する国際標準模式地として学会に申請され、77万~12万6000年前の時代が「チバニアン(千葉時代)」と命名される可能性が浮上したりと、話題が豊富であったことも需要喚起を後押ししたとみられる。
3位:埼玉県 年間通じて堅調な伸び
3位の埼玉県は「2017年 年末年始の国内旅行 人気上昇都道府県ランキング」、「2017年 ゴールデンウィークの国内旅行 人気上昇エリアランキング」でも4位に入るなど、年間を通じて堅調に予約を伸ばした。「縁むすび風鈴」で知られる「川越氷川神社」などの観光スポットや、蔵造りの風情ある街並みが人気の“小江戸”川越市を含む「川越・東松山・志木・和光」エリアは、前年同期比+16.5%(約1.2倍)と特に好調。このエリアでは、中でも男女複数名によるグループ旅行が+25.7%(約1.3倍)と増加している。
4位・5位:京都は女性1人旅が特に増加
4位の徳島県では、JR徳島駅に近く移動に便利な宿泊施設の予約が好調で、同駅を含む「徳島・鳴門」エリアが+11.7%(約1.1倍)と特に伸びている。5位の京都府では、北部の海沿いに位置する「天橋立・宮津・舞鶴」エリアが+16.4%(約1.2倍)と好調。宮津市、舞鶴市ら北部7市町と京都府は「京都府北部地域連携都市圏振興社(海の京都DMO)」を2016年6月に設立し、一体となって京都北部の観光プロモーション活動などを推進している。また京都府全体では、女性1名による予約が+12.1%(約1.1倍)となり、男性一人・子ども連れ・男女複数名の予約に比べて特に増加した。
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