旅行業界もトレンドは健康「へるしい旅」ヘルスツーリズムブーム到来の兆し
リクルートライフスタイルが運営する旅行情報サービス「じゃらん」は、旅行業界における2018年のトレンドを予測、キーワードを「おいしい、たのしい、へるしい へるしい旅」と発表した。
同社が来年の旅行業界のトレンドを「健康」を軸に発表した背景には、世の中全体で以前と比べて健康に対する興味関心が高まっていることや、全世代において健康に対する投資額を増やしたいと考える人が増えていることに加え(同社調査より)、政府による「観光×健康」の推進が活発化していることがある。
2017年4月に経済産業省が発表した「アクションプラン2017」の中では、地域資源を生かした「観光×健康」による新たなヘルスケア産業の創出について言及しており、スマート・ライフ・ステイ(※1)の普及啓発促進や、ヘルスツーリズムに係る商品開発などに取り組む地域の支援、スポーツ文化ツーリズムなどを推し進めるとしている。その他、2017年7月には、環境省が「新・湯治 ONSEN stay(※2)」の推進について発表している。「健康を目的に旅をする」スタイルの浸透は、2018年に一気に加速しそうだ。
(※1)宿泊型新保健指導プログラム。生活習慣病を効果的に予防することを目的に、糖尿病が疑われる者等を対象として、ホテル、旅館等の宿泊施設や地元観光資源等を活用して保健師、管理栄養士、健康運動指導士等が多職種で連携して提供する新たな保健指導プログラムのこと。
(※2)現代のライフスタイルに合った温泉の楽しみ方を「新・湯治」と位置付け、新しい温泉地のあり方や、その推進のために必要な考え方・方策を「新・湯治推進プラン」として提案していくこと。
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