化学の視点で美容法提案 かずのすけさん 女性に支持

化学の視点でスキンケアや化粧品選びをレクチャーする化学の先生「かずのすけさん」が、今多くの女性たちに支持されている。

かずのすけさんは、中学校教諭(理科)、高等学校教諭(化学)などの免許を持つ化学の先生。専門は有機化学。彼が運営するブログ「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき」は月間500万アクセスを記録する人気ブログで、昨年7月に発売された著書「オトナ女子のための美肌図鑑」は7万部のベストセラーに。今年に入ってからも既に新著が複数発売されている。化粧品のプロデュースも手掛けており、通販サイト「CeraLabo」ではスキンケア商品やヘアケア商品を販売している。

かずのすけさんが支持されているのは、化粧品の真実を教えてくれること。消費者にとって不都合な真実を語りたがらない業界・企業が発信するセールスコピーとは違い、化学の専門家が化学の視点からわかりやすく真実を語っているので、情報の信頼性が高く読者は安心して化粧品選びを検討できる。化学の専門知識がない一般の人でも理解しやすいよう平易な言葉づかいで書かれている点も、女性たちから評価されているようだ。

多くの情報に触れ賢くなった消費者たちの「商品に安心・安全・透明性を求める」気持ちは年々強まる一方で、何が良いのかわからずに化粧品難民に陥っている女性たちが増えているのもまた事実。さらにウェルク問題をきっかけにヘルスケア情報を読む女性たちの目は厳しくなり、内容の真偽を「情報発信者」で見極める人は増えている。かずのすけさんのように、”専門家”ならではの視点を起点にした情報は今後ますます求められていくはずだ。

美容家やメイクアップアーティスト、美容ジャーナリストといった美容のプロが発信する情報ももちろん役に立つことは多いが、それとは違った専門的な視点から化粧品やスキンケアをジャッジする情報を発信する専門家や、業界の裏側や真実をメディアで語る専門家は少ない。「美容のプロ」が発信する情報に慣れっ子になった現代の女性消費者を振り向かせるなら、これまでは表舞台になかなか出てこなかった専門家を押し出すのが良いかもしれない。

 

 

 

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