年代で異なる中国人女性の美容意識と化粧品支出額
中国人女性向けの美容マーケティングに取り組むなら、日本人と中国人の美意識の違いを踏まえつつ年代別に考えるのが良さそうだ。市場調査のヴァリューズ(東京・港)が「中国人女性の美容に対する意識と支出金額調査」を行った。
中国人女性が美容で意識していること
過去1年間に訪日経験のある中国人女性に対して美容のために普段意識していることを聞いたところ次の結果となった。日本人女性は気にする人が多い「ムダ毛の処理、脱毛をする」は、中国人女性にとってはさほど重要性は高くないようだ。最下位だった。
- スキンケア(顔)をする(87.1%)
- UV対策をとる(83.7%)
- ヘアケア・頭皮ケアをする(71.5%)
- 保湿・加湿をする(70.6%)
- スキンケア(ボディ)をする(67.2%)
- 水分をしっかりとる(64.7%)
- 運動・ストレッチ・筋トレをする(59.2%)
- 睡眠を7時間以上とる(58.2%)
- 体重を管理する(58.0%)
- 1日3食食べる(56.6%)
- 歯のケアをする(46.8%)
- 唇のケアをする(36.6%)
- 眉毛・髭・まつ毛などをケアする(30.7%)
- サプリメントを摂取する(28.9%)
- マッサージする(27.5%)
- 爪のケアをする(27.1%)
- 便秘や冷え性対策をとる(26.8%)
- 入浴する(21.6%)
- ムダ毛の処理、脱毛をする(20.5%)
美容意識、年代別
続いて9つの項目について意識している人の割合を年代別で比べたところ、年代によって意識差が見られた。特に意識差が大きいのは、前述の美容で意識している項目の中で最下位だった「ムダ毛の処理・脱毛をする」で、若年層ほど意識している人が多いことがわかった。他項目についても全体的に若年層の方が美容意識が高い。反対に年齢が上がるほど多いのは、「睡眠を7時間以上とる」。
化粧品の月間支出額、年代別
化粧品の1カ月あたりの支出金額を聞いたところ、30代半ばを境に大きな差が見られた。35歳未満では1カ月あたり日本円にして15,000円前後を支出しているのに対し、35歳以上は10,000〜12,000円ほど。若い世代が化粧品により多くのお金を使っていることがわかった。
- 24歳以下の化粧品の平均月間支出額(14,718円)
- 25〜30歳未満(15,559円)
- 30〜35歳未満(15,618円)
- 35〜40歳未満(12,522円)
- 40歳以上(10,467円)
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