50代女性の美容ニーズに応えるには「一点型」より「全体型」

50代の女性を中心に読者を集めるライフスタイル誌大人スタイル(講談社)が夏号で、50代が目指すべき美しさは「キレイだけではなくご機嫌感」と提唱し、「機嫌がいい顔」をつくるメイク方法を紹介している。「メイクは自分を可愛くするため!」と考える若い層には響かない言葉だが、メイクだけでは年齢を隠しきれなくなってくる50代の女性からは共感される概念だ。50代女性への美容アプローチの方法は「一点型」ではなく「全体型」を重視すべきだろう。

50代の悩みは、「顔全体」の老け感

30代、40代で気になってくる顔の老化悩みは、シミやシワ、フェイスラインの崩れなど部分的だが、50代はそれだけではない。顔じゅうあちこちのたるみが顕著になり、顔全体の雰囲気が醸し出す老け込み感が気になってくる。例えば以下だ。

  • 頬の位置が下がる
  • 口角が下がる
  • 目尻が下がる
  • 上瞼がたるんで目が小さく見える
  • たるみやシワによる凹凸感や影がくっきりしてくる

これらが不機嫌な顔を作ってしまう。さらにこの年代は、仕事や家事だけではなく、子供の進路に悩んだり、親の介護など重要な局面に立たされることも多く、内面的にも不機嫌になりがちだ。それが老け感を助長させてしまう。そんな50代のメイクのポイントとして、本誌でメイクアップを担当する山本浩未氏は、このように述べている。

「おとなはね、きれいな色の口紅をつけるとか、何か一つを変えるだけで素敵になるのは難しい。少しずつ、いろいろ底上げすることが必要なんです」(引用:大人スタイル夏号)

女性が求めるキレイの「基準」は年齢とともに変化する

50代以上が目指す美しさとは、点ではなく全体的な雰囲気で美人になることだ。メイクだけではなく、姿勢、髪質やヘアスタイル、全体的な清潔感、笑顔、内面(マナー、言葉遣い、態度、価値観、生き方など)など総合的にバランスが取れている人を「キレイ」と評価する女性は年齢が上がるにつれ増えていくことからもわかるとおり、女性が求めるキレイの基準は年齢とともに変化する。相手を評価する時も、自分を評価する時も。

50代の女性をターゲットにした商品やサービスは、「一点をキレイにするアプローチ」よりも、「全体の雰囲気をキレイにするアプローチ」の方が良いだろう。

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