エステ業界の市場規模・動向と、人気エステランキングTOP5(2021年発表)(2/2)

Category: 業界動向
Tags: #美容
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満足度の高いエステサロンTOP5(2021年発表)

実際にユーザーから評価の高いエステサロンはどこなのか。Oricon MEが実際に利用したユーザーを対象に満足度を調査。エステティックサロンのランキングから紐解く。

満足度調査ランキング 〜フェイシャルエステ編〜

4年連続の1位はメナードフェイシャルサロン(日本メナード化粧品)。エステティシャンの対応や施術メニューの充実度に対する評価が高いほか、10代、20代、30代、40代と幅広い年齢層から支持が厚いことも特徴。

  • 1位:メナードフェイシャルサロン(78.4点)
  • 2位:資生堂ビューティサロン(77.9点)
  • 3位:CPサロン(77.8点)
  • 4位:POLA THE BEAUTY(77.1点)
  • 4位:ワミレスサロン(77.1点)
    出典:Oricon ME

メナードフェイシャルサロンの実際の利用者のコメントは次の通り。

エステは生活必需品ではないため、たくさんのお金を払うのが難しいが金銭的な問題にも親身になって答えてくれる。押し売り過ぎないので、信頼感がある(40代・女性)

毛穴の黒ずみや乾燥が気になる、と相談したところ、悩みに合う化粧品やお手入れ方法を紹介してくれた。サロンでの施術でも今の悩みに合う内容で行ってくれるため、とても満足している(30代・女性)
引用:Oricon ME

満足度調査ランキング 〜ブライダルエステ編〜

たかの友梨ビューティクリニックと、POLA THEBEAUTYが同点で総合1位に。たかの友梨ビューティクリニックは昨年総合4位から大きくランクアップ。評価項目では「サイトの使いやすさ」「予約の取りやすさ」「施術メニューの充実度」「コストパフォーマンス」の全11項目中4項目で1位獲得となった。

POLA THE BEAUTYは2年連続で1位を獲得。評価項目では「エステティシャンの対応」「エステティシャンのスキル」「施術効果」「美容用品・機器の質」「コストパフォーマンス」「サポートサービス」の項目で1位に。

  • 1位:たかの友梨ビューティクリニック(75.6)
  • 1位:POLA THE BEAUTY(75.6)
  • 3位:美4salon(74.7)
  • 4位:ソシエ(74.4)
  • 5位:PMK(74.3)
    出典:Oricon ME

たかの友梨ビューティクリニックの実際の利用者のコメントは次の通り。

一部、というよりすべてのシーンにおいて接客対応がとにかく良いです。洗練された雰囲気の中で、気持ちよくいつも受けることができて、安心できます(20代・女性)

スタッフの知識と技術の高さで安心して任せられた(40代・女性)
引用:Oricon ME

満足度調査ランキング 〜痩身・ボディケアエステ編〜

エステティック ミス・パリが初の総合1位に。「エステティシャンの対応」「エステティシャンのスキル」「サロンの雰囲気・清潔さ」「美容用品・機器の質」「利用のしやすさ」「コストパフォーマンス」「サポートサービス」などすべての項目で1位に。また、「予約の取りやすさ」では2年連続1位を獲得。

  • 1位:エステティック ミス・パリ(73.3)
  • 2位:ソシエ(73.1)
  • 3位:PMK(72.9)
  • 4位:エルセーヌ(72.0)
  • 5位:エステティックTBC(71.9)
    出典:Oricon ME

2位のソシエは、「40代」「50代」からの支持を得ており、同社は4年連続「40代」「50代」部門で人気1位となっている。

47都道府県のエステ料金

エステサロン47都道府県各都市のエステティックサービス料金は、1位の徳島市と47位の津市では14,256円の差が見られるので、あわせてご紹介しておきたい(総務省統計局)。詳細は以下記事に掲載。

エステサロン市場と人材不足

エステティック業は人材不足が指摘されている。女性が大半を占めるエステティック就業者において、ライフステージの変化に対応した労働環境の整備が課題だ。経済産業省ではエステティック業の概況を以下のようにまとめている。

  • 事業所数 5,877事業所
  • 就業者数 2万3,944人
  • 就業者の女性比率が9割強
  • 年間売上高 2,343億円
  • 1事業所当たり 3,987万円
  • 就業者1人当たり 979万円
  • エステティシャン 1万9,318人
  • 年間延利用者数 1,450万人
    引用:経済産業省「エステティック業の概況」

エステサロン市場の今後

マンツーマンによるサービス提供が主体となるエステサロンは、大局でみると労働人口の減少により、今後厳しい店舗運営を迫られることが想定される。人件費の高騰による経営への影響も考えられる。しかし多様化するニーズに対応したサービスの提供により、伸びる余地があるカテゴリーも存在している。低価格訴求やVラインの需要開拓によって伸長した脱毛サロンがその典型だ。

市場拡大に一服感のあるメンズエステにおいても、さらに細分化したサービスの創造によって拡大の余地がありそうだ。シャネルから男性向けメイクアップ製品が発売されるなど、男性の美意識にも変化が起きている。セルフケア製品はエステサロンと競合ではあるが、こうしたセルフケアの新しい流れを柔軟に取り入れることはエステサロンの市場拡大にも寄与するものといえるだろう。さらには減少が指摘されるエステティシャンにおいては、労働環境の改善によって質を向上することが、関連物販拡大などの店舗売上改善に直結すると考えられる。

 

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