50代女性の消費行動 悩み・関心キーワード
(2023年10月更新)
50代女性のマーケティングは簡単ではない。「Instagram好きな20代女性」「30~40代の働くママ」「30代独身女性」「60~70代のシニア女性」といった属性は、マーケティング会社やマーケティング論でも活発に話題に上がるが、「50代女性」はマーケティング業界では影が薄く、情報を集めるのが容易ではないからだ。今の50代女性の特徴を挙げるならば「バブル世代で消費が旺盛」「ブランド物が好き」と表現されることが多いが、それ以外の特徴を問われると具体的にイメージできる人は少ないかもしれない。
またBtoC企業各社がターゲット女性として好むのも、前述した女性層だ。女性ヘルスケア領域専門のシンクタンク「ウーマンズ」ではさまざまな企業から女性マーケティング戦略のご相談を頂くが、「50代女性をメインターゲットとしている」ケースは稀だ。当記事では情報がまだまだ少ない50代女性にフォーカスした情報をまとめてみた。
50代女性の特徴
20代は恋愛、仕事とプライベートの両立、美容、ファッション、キャリアアップなどの自分磨きを楽しむ時。30代は、結婚、子育て、離職、育児と仕事の両立などライフステージが大きく変化する時。40代は(末子が小学校高学年~中学生になることで)子育てが一段落し復職、時間に少し余裕ができて自分探し、更年期症状に悩むなど、生き方を見つめ直したり体の変化と向かい合う時。では、50代女性を象徴する特徴は何か?例えば以下が挙げられる。
- 子が独立し、ママを卒業
- 親の介護が心配に
- 生き方や考え方など、無理するより自然体を好む
- 思秋期を迎え、心身の変化を受容する
- 物質的豊かさから、精神的豊かさを重視し始める
- モノ・コトを手に入れることから、手放す・取捨選択・整理整頓へ
- 60歳に向けて、貯金、夫と自分の現役引退後の生き方、健康、夫との暮らし方などを考え始める模索期間
- 趣味や、一度は諦めた夢への挑戦などに積極的になる
- 「自分<家族」から「自分優先」へ
- 更年期を卒業しても、加齢による健康力の低下が目立ってくる
- バブル経験世代。世代的特徴は「楽観的」「消費が旺盛」「見栄っ張り」など
ざっくりと共通項は上記に挙げた通りだが、同じ50代女性でも歩んでいるライフコースによって消費傾向、価値観、生活行動が異なる点は理解しておきたい。(ウーマンズでは50代前後女性を4クラスタ―に分類。ご希望の方にはクラスター資料をご提供させて頂いております。お問合せください)
50代女性の悩み・関心キーワード
では実際に50代女性は何に悩み何に関心を寄せているのか。インターネットで「50代女性」とセットで検索されているキーワードを調査してみると、より具体的な50代女性の悩み・関心ゴトが見えてきた。以下では特に「50代女性ならではの悩み」「50代女性の意外な姿が垣間見える」「アラフィフクライシスを象徴する」ものを中心に編集部視点でキーワードを選定。さっと目を通すだけでも「50代女性の姿」が見えてくる。
ヘルスケア
特に目立ったのが「白髪」「薄毛」「若く見える髪型」など髪に関する悩み。ウーマンズが60代女性を対象に実施した調査では、調査対象者の実に9割の女性がヘルスケアの悩みに「髪」を挙げていた。50代女性も60代女性も、シミ・シワと同じくらい髪について悩んでいる様子がうかがえる。更年期症状も関係して「だるい」「やる気が出ない」「疲れやすい」「何もしたくない」「倦怠感」「イライラ」といった心身の慢性疲労キーワードも目立った。
- 薄毛 髪型
- 薄毛改善
- 前髪が薄い
- 白髪
- 若く見える髪型
- 縮毛矯正
- 若作り
- 運動不足
- ウェストサイズ
- ウォーキングシューズ
- 1日の摂取カロリー
- 1日の糖質
- 痩せたい
- 痩せない
- 内臓脂肪
- 筋トレ
- 理想体重
- 体脂肪率
- 基礎代謝
- 中性脂肪
- 皮下脂肪
- 激太り
- 激やせ
- 筋肉量
- エクササイズ
- コレステロール
- やる気が出ない
- 何もしたくない
- 眠い
- 疲れやすい
- イライラ
- 頭痛
- サプリメント
- 医療保険
- 生命保険
- いびき
- めまい
- だるい
- 無気力
- 倦怠感
- 体力をつけるには
- 動悸
- 血圧
- 骨量平均
- 口臭 原因
- 歯周病
- 癌
- 癌 保険
- 物忘れ
- 閉経
- 生理
- 更年期
- 更年期障害
- 汗
- 妊娠確率
- 化粧品
- メイク
- 脱毛
- 老化現象
- 加齢臭
- 膝が痛い
- 胸の痛み
- むくみ
厚労省が公表した「2022年 国民生活基礎調査」を元に、20〜80代以上の女性の健康行動者率をウーマンズラボ編集部で表にしたのが下記。50代女性の平均行動者率は35%で、20~40代よりも高くなっていることが分かる。
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ストレス
法人向けにストレスチェックサービスを提供するドクタートラスト(東京・渋谷)が働く女性18~65歳、約13万人を対象にしたストレスに関する調査によると、高ストレス者の割合が最も高いのは30代でピークは37歳なのに対し、58歳以降で高ストレス者が減少に転じることが明らかになっている。50代になるとさまざまな不調や健康面の心配ゴトが増える一方でストレスに関しては50代後半から急減する点は注目したい。
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生き方
次に、50代女性の「生き方」。子の独立をきっかけに50代女性が改めて見つめ直すのは、今後の夫婦のあり方や自分自身の生き方。未婚女性は現役引退を目前に1人で今後生きていくのか?あるいは結婚するのか?を模索する。
人生100年時代と言われるようになった現代では、50歳はちょうど人生の折り返し地点。「独身 老後」「独身 貯金」「孤独」「貧困」「友達がいない」「第二の人生」「離婚後の生活」「生き方」「生きがい」などのキーワードからは、人生の節目を迎えた彼女たちの漠然とした不安が垣間見える。「20代男性 恋愛」「30代男性 恋愛」「40代男性 恋愛」「恋愛 年下男性」のキーワードも注目したい。
- 人生
- お見合い
- 婚活
- 離婚
- 離婚後の生活
- 再婚率
- 未婚
- 独身
- 独身 老後
- 独身 貯金
- 恋愛事情
- 20代男性 恋愛
- 30代男性 恋愛
- 40代男性 恋愛
- 恋愛 年下男性
- 恋愛観
- 貯金
- 平均貯蓄額
- 一人暮らし
- 一人暮らし 生活費
- 孤独
- 生き方
- 生きがい
- 人生
- 実家暮らし
- 第二の人生
- 貧困
- 友達がいない
- 楽しみ
なお、医療脱毛専門院のリゼクリニックが40~60代女性(660名)に実施した、「今度の人生の充実に必要だと考えていることは?」の調査では下記のファインディグスが得られた。中高年女性のウェルビーイングな生き方に何を求めているか?が見えてくる。
・中高年のウェルビーイング3大条件は「健康・体力」「ひとりの時間」「貯金」と言えそう。全年齢階級で同3項目がトップ3に
・充実した人生のために最も必要なことは「健康・体力」という認識は、全年齢階級で共通。全年齢階級で第1位は「健康・体力」
・一般的にひとりの時間を欲しているのは育児中の女性、家庭と仕事を両立している女性、介護をしている女性などケアワークのタスクに常に追われている女性だが、あらゆる人・情報・コトに囲まれている現代はクラスター関係なく多くの人にあてはまる共通項になっているのかも。全年齢階級で「ひとりの時間」と回答した女性は6割超え
・年齢とともに、求める人間関係は変化。人生をより良くするために必要な人間関係として、40代は「友人」よりも「パートナー」を挙げる女性の方が多いが、50代・60代は逆転。「パートナー」より「友人」を挙げる人が多い
・「美容」の人生の充実度への影響は、60歳を境に低下。40代・50代で「美容」を挙げた女性は3割越えの一方で60代は1.8割ほど
(引用:中高年女性のウェルビーイング 今後の人生の充実に必要だと考えていることは?)
働き方
続いて50代の「働き方」について見てみよう。「在宅ワーク」「起業」「早期退職」「資格」「勉強」など、さまざまな働き方を検討している様子がうかがえる。前述したウーマンズの分類による「自己実現キラキラ主婦(53歳)クラスタ―」は、まさに「起業」タイプの女性。本格的な起業というよりは、自宅の一室を使った料理教室を主宰したり、自宅の一室を改装して週2~3日限定でエステサロンを開業したり、マナー講座を催したりと、「好き」や「得意」を仕事にするプチ起業だ。子が独立したことで自分時間を自由に持てるようになる50代女性は、「諦めていた夢に再び挑戦する年頃」「収入を得ることよりも、キラキラした楽しい毎日を送るために“好き”を仕事にする年頃」とも表現できる。
- パート
- 平均年収
- 働き方
- 在宅ワーク
- 就業率
- 正社員率
- 転職
- 起業
- 早期退職
- 資格
- 面接 服装
- 勉強
趣味・その他
- 一人旅
- 旅行
- インスタ
- 水着
- ゴルフウェア
- 雑貨
- 映画
- 英会話
- ルームウェア
- パジャマ
- ランジェリー
- ブログ
- ファッション
- 習い事
- おすすめアプリ
50代女性の消費行動・意識に関する最新情報
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