女性に人気の香りランキング(シーン別)と、香りにまつわる行動(1/3)
女性が香水や香り付きアイテムを使うのは、身だしなみ、香りを楽しみたい、自分自身がリラックスしたい、気持ちが上がる、異性を惹きつけたい、自分のイメージを香りで表現したいーなどさまざま。「ニオイ」を迷惑なものと捉える「スメルハラスメント」も広がっているが、生活のあらゆるシーンで香りは活用されている。女性たちが好む香りランキングから意識・行動まで、女性たちの香りに関する実態を紹介。香りつき製品開発だけでなく、香りブランディング、香りマーケティングの参考に。
目次
女性が日常使いする香りアイテム
香水よりライトフレグランスが人気
香水よりもさりげなく香るアイテム「ライトフレグランス」が日本の女性たちには好まれている。欧米人は強い香水を好む傾向にあり香水を日常使いする習慣があるが、日本人には香水を日常的につける習慣は根付いていない。世界比較で見ると、日本の香水市場は苦戦しているようだ。
クリスマスには世界中で香水が売れまくるが、日本だけはやはり例外になるようだ。「歴史的に見て、日本は水と入浴に重きを置いている国です」と、資生堂の代表取締役社長である魚谷雅彦は言及した。(略)魚谷はさらに、「日本人女性は香水を日中に使おうとしません。夜にしっかりドレスアップして出かけるときに限って、たまにつける程度です」と述べた。日本最大の化粧品会社グループのトップは、香水の普及について悲観的に考えているようだ。
(略)人口1億2700万人を数える大国にもかかわらず、「日本のフレグランス市場の規模はフランスの3分の1ほどです。それに対して、スキンケア市場は6倍。こちらのほうが重視されているのです」とインターパルファム社のCEOであるフィリップ・ベナサンは述べた。(引用:クーリエジャポン「世界的ブランドが次々と敗れ去っていく日本は「香水砂漠」だった!」)
口コミ投稿サイト「ヤフー知恵袋」には「<質問者>:香水つけてるの?と聞かれたらなんか恥ずかしくないですか?」「<回答者>:分かります(笑)」という投稿があり、このやりとりにどことなく共感する女性は多いのでは。
女性の日常生活に溶け込んでいる香り製品
次のような香りアイテムが、女性たちの日常生活に溶け込んでいる。しかし、最近はあらゆる製品に香りがつくようになったため、それぞれのアイテムの香りが混同することを嫌がって無臭のアイテムを好む女性もいる。(例えば、出かける前にボディクリームで全身を保湿し、制汗剤をつけ、オーラルケアをし、ヘアスプレーで髪をセットし、柔軟剤で洗濯したトップスを着るとする。この時点ですでに5種類の香りが身についていることになる!)
- シャンプー&トリートメント
- 石鹸、ボディソープ
- 入浴剤
- ローション、化粧水
- ボディクリーム
- ハンドソープ
- ハンドクリーム
- オーラルケア
- 制汗剤(脇、足)
- 香水
- ヘアスプレー
- ヘアワックス
- 柔軟剤
- 生理用品
- アロマ
- ルームフレグランス