ダイエットアプリ5選|人気アプリの特徴と市場動向(1/4)

若い女性を中心にユーザーを獲得している人気アプリの代表が、ダイエットアプリ。これまでにさまざまなダイエット法が登場しては消えていったが、近年はダイエットアプリが新たなダイエット法として定着してきている。ダイエットアプリが次々に登場する中、特に高い評価が集まるダイエットアプリにはどのような特徴があるのか?共通しているのは「ダイエット効果を実感できる」ことは当然ながら、女性のニーズやトレンドをコンテンツに反映していること。ダイエットアプリの動向を分析しながら今後の市場動向について予測する。

ダイエットアプリの基礎知識

ダイエットアプリとは

ダイエットアプリはスマホなどでダイエットをサポートするアプリで、ダイエットをなかなか習慣付けられない人向けに提供されているものが多い。体重・運動・食事などの記録機能がメインだが、アプリ市場が過熱する中、最近は体調管理、睡眠管理、ストレスやメンタル管理などユーザーの生活全体を包括的にサポートするアプリ、自分の目標に適合したダイエットコラムを読めるアプリ、SNS機能のあるアプリ、”継続率・成功率”に着目したモチベーション維持のための機能を持つアプリ、悩みに合わせた食事レシピや本格的なエクササイズをレクチャーするアプリ、キャラクターがダイエットを応援するアプリ、AIがアドバイスをするアプリなど機能性の高いアプリが登場している。女性向けに特化したものだと、月経日・排卵日を連動して記録できるようになっており、月経サイクルによる体重・体調の変化やモチベーションの変化も把握できる。

ダイエットアプリの主な種類

1.体重管理・記録型アプリ

ダイエットアプリの中で特に多いのは、目標体重と毎日の体重を記録・管理するタイプのもので、入力すると自動でグラフ化されるものが主流。体重の推移を視覚的に俯瞰できるので、体重が増減するタイミングや法則性を見極められるようになる。基本機能としてあらゆるダイエットアプリに盛り込まれているが、記録のみに特化しているアプリもある。

機能が少ないのでアプリでエクササイズレッスンやアドバイスを受けて本格的に取り組みたい人には向いていないが、ダイエットを習慣化しづらい初心者やアプリの難しい操作が苦手な女性には簡単で人気。反対にアプリに頼ることなく自分でしっかり食生活管理も運動管理もできる上級者が体重記録ツールとして継続利用している場合もある。

2.運動サポート型アプリ(ワークアウト型アプリ)

毎日の運動量の記録やワークアウトメニューの提供など、運動関連の機能が充実しているのが運動サポート型アプリ。歩数を記録する機能、GPSを利用して歩いた距離を算出する機能、走ったコースを地図上で記録する機能、運動の種類別に消費カロリーを計算する機能、トレーナーやキャラクターによるエクササイズのレクチャー動画など、アクティブなダイエッター向けにコンテンツが構成されている。モチベーション維持・向上のために、おすすめのウォーキングコースやランニングコースを表示したり、友だちと運動量を競い合ったりコミュニケーションができるグループ機能もあり、運動以外のファン要素を取り入れている。目標体重・体型などレベルに合わせてワークアウトメニューをカスタマイズできるものが増えている。

無料で使えるものがほとんどだが有料版にグレードアップすると、カスタマイズできるワークアウトメニューの種類が増えたり、期間を設定して長期的なワークアウトをプランニングしたり、ジョギングコースの高低差を確認できたり、トレーナーによる音声ガイドを聞けるなど機能が充実する。

3.食事記録型アプリ

1日の食事内容の記録、カロリー計算、栄養バランスなど、食事でダイエットをサポートするのが食事記録型アプリ。身長・体重・体脂肪率・生活活動強度・年齢などの情報を入力すると適切な摂取カロリーや栄養バランスが提示されるので、記録を続けることで食事や間食の適正量がわかるようになり、カロリーコントロールが簡単にできるようになる。

ダイエット成功にはもちろん本人のモチベーションが最も大事だが、レコーディングダイエットで成功体験がある女性は継続しやすい。食べた食材を入力すると自動でカロリーが算出されるアプリは以前よりあったが、最近は食事の写真を撮るだけでAIが自動で食事内容を判別・解析する高機能アプリや、食品の商品名を入力すると自動でカロリー計算されるアプリが登場し、利便性は急速に高まっている。

無料で使える範囲で十分に食事管理ができるが、有料版では個別に食の専門家からアドバイスを受けたり相談ができる。各アプリによって有料コンテンツはまちまち。

4.総合記録型のアプリ

総合記録型は、体重・運動・食事・睡眠・月経など生活全般の記録を一つのアプリ内ですべて行えるタイプのもの。機能が多く便利だが入力の手間がかかるため、ダイエット初心者は、ダイエット継続の前に記録継続で挫折しやすい。総合記録型はヘルスケア意識が高い上級者や、健康的なダイエット法を求めるヘルスリテラシーが高いユーザーとの相性が良い。

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