代替医療の概要 種類・利用実態・メリット・効果(3/4)

代替医療(補完代替医療)の効果・有効性

実際のところ、代替医療の効果・有効性はどうなのか?がん治療における代替医療の効果・有効性をまとめた。参考:がんの補完代替医療ガイドブック第3版

健康食品・サプリメント

健康食品・サプリメントはがんの治療、再発予防において確固たる科学的な裏付けはないとされている。「科学的な裏付けがない」というのは、「効果がない」という意味ではなく、現段階では効果があるといえるだけの根拠がなく、「効果があるのかないのか分からない」というのが正しい解釈。

漢方

漢方医学は日本では医療用として保険適用も認められている。ただ現時点では、がん細胞を直接殺傷するようなものはなく、西洋医学的に有効な手段があれば、まずそれを考慮すべきだとされている。すなわち漢方薬は、がんの治療に関しては西洋医学に対する補完的な位置付けとして考えるのが妥当ということだ。

プロバイオティクス

膵臓がん手術後の合併症(感染症)予防効果や表在性膀胱がん手術後の抗がん剤との併用による再発予防効果など、ヒト臨床試験によって効果が直接証明されつつある数少ない食品。

アロマセラピー

緩和療法中の進行がんの患者で、精神症状や身体症状の改善効果を比較したところ、アロママッサージの方がマッサージのみよりも改善効果を認めたとの報告がある。また乳がん手術後の患者において、アロママッサージによって不安感が軽減したとの結果もある。

鍼灸

がん治療において、がんを縮小させたり消失させたりする効果はない。がん患者において痛みや息切れ、苦痛の軽減のほか、化学療法の副作用である吐気や嘔吐の軽減として取り入れられている。臨床試験でも嘔気や嘔吐などの副作用軽減が報告されている。

運動

適度な運動は、がんの再発予防に良い影響を与えることが分かってきている。がんの診断後に積極的に運動している人の方が、がんの再発抑制、生存延長に好影響があることが明らかとなった。具体的な運動量の目安は、1週間に3~5時間のウォーキング。

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