【3分で理解する統計】ヘルスケアマーケターが知っておきたい、日本と女性の全体像
ヘルスケアマーケティングに役立つ最新の統計を、3分で見ていこう。日本の全体像や女性の特徴を、短時間で感覚的に把握したい人向け。「そうなの!?」と、改めて発見することが多いかも。
目次
1日に起こる“数”から理解する、日本の特徴
厚労省は先日、日本で1日に起こる様々な出来事を”数”でまとめた「日本の1日(令和3年版厚生労働白書)」を公表した。日本の特徴をサクッと掴める。中でも特にマーケティングに役立つ“数”をピックアップした。
1日の出生数と死亡数
- 生まれる人…2,297人/日
- 亡くなる人(総数)…3,750人/日
- 亡くなる人(がん)…1,034人/日
- 亡くなる人(心疾患)…562人/日
- 亡くなる人(老衰)…362人/日
- 亡くなる人(脳血管疾患)…281人/日
- 亡くなる人(事故)…104人/日
- 亡くなる人(自殺)…58人/日
- 亡くなる人(仕事中の事故)…2人/日
1日の婚姻件数と離婚件数
- 婚姻件数…1,436件/日
- 離婚件数……528件/日
1日の育児に関する数
- 6歳未満の子どもをもつ親が育児・家事に費やす時間(妻)…7時間34分/日
- 6歳未満の子どもをもつ親が育児・家事に費やす時間(夫)…1時間23分/日
- 児童虐待の相談対応件数…531件/日
1日の医療に関する数
- 入院している人…1,312,600人/日
- 通院している人…7,191,000人/日
- 国民全体の医療費…1,188億9,014万円/日
1日の介護に関する数
- 介護をする人(15歳以上)が介護・看護に費やす時間…42分/日
- デイサービスの利用回数…410,410回/日
- ホームヘルパーの利用回数…791,307回/日
- 一人あたりの介護保険からの給付費…4,007円/日
1日の雇用に関する数
- 仕事中にけが等(労働災害)をした人…359人/日
- 労働相談の件数…3,256件/日
1日の薬物事犯の検挙者に関する数
- 覚せい剤取締法による検挙数…23.92人/日
- 大麻取締法による検挙数…12.52人/日
- 麻薬及び向精神薬取締法による検挙数…1.53人/日
- あへん法による検挙数…0.0005人/日
人口から理解する、日本の特徴
こちらも厚労省が公表。「人口100人でみた人口(日本令和3年版厚生労働白書)」は、日本を100人の国に例え様々な切り口から人口をまとめたもので、各項目の多少を感覚的に理解できる。
人口(100人あたり)
- 性別(女性)…51.4人
- 性別(男性)…48.6人
- 年齢(15歳未満)…12.0人
- 年齢(65歳以上)…28.8人
- 学生(小学生)…5.0人
- 学生(中学生)…2.6人
- 学生(高校生)…2.5人
- 学生(大学生・大学院生)…2.3人
医療に関する人口(100人あたり)
- 健康状態が「良くない」「あまり良くない」と感じている…12.6人
- 日常生活の悩み、ストレスを感じている…47.9/100人
- 検診や人間ドックを受けたことがある…69.6人
- 病気や怪我などで通院している…40.4人
- タバコを吸っている…16.7人
- 生涯でがんになる(女性)…25.8人
- 生涯でがんになる(男性)…31.9人
- 骨髄移植ドナーに登録している…0.42人
- 習慣的に運動している…28.7人
- 病気や怪我などで通院している…40.4人
- 健康保険加入者(組合健保・協会けんぽ)…54.4人
- 健康保険加入者(国民健康保険)…24.6人
福祉・年金に関する人口(100人あたり)
- 保健所に入所している…2人
- 障がい者…7.6人
- 生活保護受給者…1.6人
- 介護サービスを受けている…4.0人
- 国民年金の被保険者(第1号=自営業や学生)…11.6人
- 国民年金の被保険者(第2号=サラリーマンや公務員)…33.6人
- 国民年金の被保険者(第3号=第2号保険者の配偶者)…6.5人
- 老齢年金の受給者…27.3人
雇用に関する人口(100人あたり)
- 仕事についている(全体)…53.1人
- 仕事についている(雇われている)…47.5人
- 仕事についている(自営)…4.2人
- 雇われている(女性)…21.5人
- 雇われている(男性)…26.0人
- 雇用形態(パート)…8.1人
- 雇用形態(アルバイト)…3.6人
- 雇用形態(派遣)…1.1人
- 雇用形態(契約社員・嘱託)…3.1人
- フリーター…1.1人
- 失業者…1.5人
男女差から理解する、日本女性の特徴
最後は、日本社会の様々な分野における女性と男性の状況を一目で理解できる「日本の女性と男性2021年(国立女性教育会館)」。各統計を男女別にまとめているので、男女の違いや女性特有の実態を理解できる。
人口・世帯
- 1世帯当たり人員数は減少し続けて2.39人
- 合計特殊出生率は1.36。出生数は低下傾向が続いている
- 離婚件数は2002年が頂点(289,836件)。同居20年以上の離婚割合は19.4%
- 平均寿命は女性が男性より6.03歳高いが、健康寿命の差は2.65歳
労働と所得
- 女性の労働力率は上昇しているが、M字型は残る
- 自営業主、家族従業者は減少し、女性雇用者は増加
- 女性は男性に比べ事務・サービス従事者が多く、非正規も多い
- 民間企業(規模10人以上)の女性役職者の割合は低い
- 女性は、正規従業者の33.7%、パート・アルバイトの75.9%、派遣社員61.2%、非正規従業者の約68.2%を占める
- 女性雇用者の勤続年数は、男性に比べて短い
教育
- 大学の専攻は、特に工学、理学は女性の割合が低い
- 4年制大学への現役進学率は男女ともに上昇。女性は短大への進学率が低下
健康・安全・社会保障
- 介護保険認定者は増加し続けており、女性は男性の2.2倍
- 自殺者数は10年連続で減少しているが、2020年は女性のみ増加
- 配偶者間の傷害・暴行による被害は、約9割が女性
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