女性向けホームページ制作 11のコツ(2/3)

【Q4.】 どんなキーワードに女性は惹かれるのか?

業種・ターゲット・商品特性・ターゲット女性のライフコースにより惹かれるキーワードは異なるので回答が難しいのですが、考え方(概念)として次をご参考ください。

無関心化が進み、モノを買わない今の女性消費者には、単純に商品・サービスの特徴を伝えるだけではなく、「いかに感情を動かすか?」の視点で言葉やプロモーションを考えます。欧米諸国と比較すると日本のマーケティングでは感性価値型マーケティング(感情に訴求することで購買意欲を高めるマーケティング方法)が遅れていると言われていますが、最近になってようやく広がりを見せています。最近の動画サイトやTVCMでは、感情に訴求するもの(感動・笑い・共感など)が増えています。

感情訴求型のホームページや動画サイト、プロモーション、SNS企画は拡散されることが多く、広い周知に貢献します。では、どうすれば女性消費者の心を掴む言葉を考えられるのでしょう?ウーマンズでは次のように戦略を考えます。

  1. 「ターゲット女性がどのライフコースをたどっているか?」を確認
  2. そのライフコースならではの悩み・ニーズ・消費傾向を抽出
  3. 彼女たちが持つ「悩み・ニーズ・消費傾向」を言語化してホームページに掲載

美白・無添加を売りとする化粧品販売を例に考えてみましょう。「美白・無添加」というキーワードは商品特性であって、感情に訴求するキーワードではありません。同時に「美白・無添加」というキーワードをホームページ内で多用しても、競合他社も同じく美白・無添加商品を取り扱っていれば、女性消費者にとってそれは「よく見る・よく聞くキーワード」であって、「購入のための決定打になる言葉」ではありません。美白・無添加を売りとした化粧品販売を行っている場合、商品特性を訴求するのではなく、プラスアルファの付加価値をセットで訴求する必要があります。

どのようなキーワードなら女性消費者の心を掴めるのか?を考える際、「ライフコース視点で考える」「事実を伝えるキーワードではなく、感情に訴求するキーワードを考える」「他社との明確な違い(差別化)となるキーワードを考える」この3つを意識してみてください。次の書籍は「キーワード開発」のヒントが満載でおすすめです。

ネットで「女性」に売る 数字を上げる文章とデザインの基本原則

「ライフコース視点で考える」方法については以下の記事・レポートで詳細解説していますので、ご覧ください。ターゲット女性の理解を深める作業に役立ちます。

【Q5.】 ECサイトでのKPI設定の考え方は?

ECサイトでのKPI設定は、流入数、コンバージョンレート、1回購入あたりの売上などが一般的です。女性視点での仕掛けはさまざまですが、ECサイトの場合、「カテゴリの分け方」が大切な要素になります。

【Q6.】 女性向けと男性向けHPの工夫の違いは何?

女性マーケティング視点で考えた場合、女性向けホームページと男性向けホームページの工夫の違いは例えば次のようなものです。

  • 女性向けは、文字や解説よりもビジュアルがメイン
  • 理論・スペック・成分など数字が多いコンテンツは、簡易的なグラフや漫画などで分かりやすく伝えている
  • 専門家が好むような難しい言葉は避け、分かりやすい言葉をつかっている
  • 理屈ではなく感情に訴えている
  • 年代別ではなく、ライフコース別のターゲット設定がされている
  • 細部までの徹底した配慮が随所にちりばめられている
  • 読ませて理解させるのではなく、感覚的に理解させている
    など

働く女性が増えたことや、社会トレンド、風潮の変化、行政の取り組みなどにより、今は男性よりも特に女性の方に大きな価値観の変化が起きています。

ターゲット女性の価値観の変化を捉えていない一昔前の価値観に基づいたプロモーションやコンテンツは炎上を招きかねないため、女性向けのホームページを制作する際、企業側はターゲット女性の「今の価値観」を反映するべきでしょう。くれぐれも「女性といえばこうだろう!」というかつての価値観を反映したコンテンツやキーワードは使わないように。

【Q7.】年齢別の傾向とは?

ウーマンズでは20代~70代の女性を20クラスターに分類しており、こちらのクラスターをもとに戦略立案を行っています。クラスターごとの消費傾向や価値観、特徴については当サイトウーマンズラボ」で随時ご紹介しています。各クラスターの特徴に関して、簡易的な説明にはなりますが次の記事でご紹介しております。クラスター間で消費価値観はどのように異なるのか?基本概念をご理解頂けます。

【Q8.】移り変わる女性のインサイトを掴むためにすべきこととは?

ターゲット女性が読む・見る・投稿する媒体などの定点観測を続けるのは、インサイトを掴むのに役立ちます。ただし記事広告・フェイクニュース・ポイント還元を目的とした口コミ投稿やダウンロードがまぎれているため、それが本当にトレンドなのか?インサイトに結びつく情報なのか?は裏取りが必要になります。

他にも、行政が発行する白書がおすすめです。大規模調査が多いため消費傾向や価値観など全体像を把握するのに大変役立ちます。またインサイトを掴む・予測するためには、業界全体の動向・人口動態の変化・行政の取り組み・企業動向などの全体俯瞰力が必要です。これらも考慮した上で(=社会情勢の変化を考慮した上で)、ターゲット女性が今何に悩み、何を求め、何を嫌い、何を口コミするのか?将来に備えて何をしようとしているのか?などを予測できるようになります。また、同僚や友達、家族など、周りの女性たちとの日頃の会話からも、女性の本音が垣間見えることがあります。

ですが、日々移り変わる各クラスターの女性のインサイトを掴むためには、偏向なく多角的に大量の情報を収集・分析・検証する必要があり、簡単な作業ではありません。当サイトウーマンズラボ」では企業様に代わってさまざまな情報を収集・分析・検証し、その一部を毎日掲載しております。ぜひお役立てください。

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