主婦目線の工夫がいっぱい「家事シェアハウス」 大和ハウス工業
共働き世帯の増加で、「家事を夫婦でシェアする」ことを起点にした製品開発やPRが増えている。記憶に新しい事例といえば、キリンが「毎月22日は夫婦一緒に料理をする日」として提案した「シェアクッキング」、P&Gの台所用洗剤ブランド「JOY」が夫婦の家事分担を応援する動画「ふたりでわけあうもの」など。
そして今年最も高い評価を得たのは、家事を「名もなき家事」として捉えPR活動を行った、大和ハウスの「家事シェアハウス」。共働き世帯のために家事の時間的・心理的負担を軽減する戸建住宅で、「PRアワードグランプリ2018(主催:公益財団法人日本パブリックリレーション協会」でグランプリを受賞した。これは優秀な広報・PRを行った企業・団体を表彰するアワードで、同社の「課題解決のための戦略性や独創性に富んでいるPR」が評価された。
「家事シェアハウス」とは?
「家事シェアハウス」は、2016年11月に同社が提案を始めた共働き世帯のために家事の時間的・心理的負担を軽減する戸建住宅。家事と仕事を両立する女性社員が「夫が協力的なのに負担が減らない」ことに疑問を感じ、夫や子どもたちがこれまで意識が低かった家事にも自然と参画することを目的に誕生した。
家事に対する妻と夫の認識の違いを調査し、見落とされがちな家事を「名もなき家事」として可視化し、単に家事を分担するのではなく家事をまるごと家族全員で「シェア」するという発想のもと、家事負担を軽減するための工夫やアイテムを住宅内に盛り込んだ。
主婦目線の工夫がいっぱい
例えば、家族それぞれの靴やスリッパなどで玄関周りが散らからないようにする「自分専用カタヅケロッカー」の設置。帰宅した時に家族が上着やカバン、着替えなどをリビングに置きっ放しにしないよう、玄関からリビングに向かう動線の中に配置した「ファミリーユーティリティ(家事室)」。キッチンやダイニング周りに散らかりやすい学校や地域のプリントや、冷蔵庫に貼っているスーパーのクーポンなどを収納できる「お便り紙蔵庫」の設置など。
家事シェアハウスには、特に主婦がこれまで気になっていた不便・不満・ストレスを解消する細かい工夫が散りばめられている。家族それぞれが自然と家事をこなす仕組みになっているので、家事を最も負担しがちな主婦のストレスが大きく軽減される。次の動画で、家事シェアハウスの中に実際に入ってみよう。(動画再生ボタンをクリック後、「この動画はYouTubeでご覧ください」をクリックしてください。YouTubeのサイトに切り替わります)
【編集部おすすめ記事】
■家事シェア夫婦、本格拡大の見込み 女性の関心高い4社の提案事例
■わかりやすいコピーで共働き世帯の妻を振り向かせる パナソニックの事例
■ 2018年のヘルスケアトレンド(健康・美容・予防医療)
■【保存版】ヘルスケア女性マーケティングに役立つ!政府公表の資料・データまとめ
■【保存版】女性向けヘルスケアビジネスの基本と全体像が分かる!まとめ