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中高年女性の膝の痛み、3人に1人が抱えるも対策せず 将来の不安を放置

Category: データ分析
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膝の痛みを感じている中高年女性は3人に1人いるものの、対策をしていない女性は約4割に上ることが、整体事業のAKS Therapy Studio(東京・中央)による調査でわかった。痛みの度合いや、痛みによる生活の制限の有無にもよるだろうが、痛みを抱えている女性の7割は将来歩けなくなることを危惧しており、不安を放置している実態が浮き彫りとなった。

膝の痛み、3人に1人

調査は今年9月に、45歳以上の男女600人に実施。「膝痛の有無」を尋ねたところ、およそ3人に1人が痛みを抱えていることがわかった。顕著な性差は見られなかった。

「膝の痛みに関する調査」

【出典】AKS Therapy Studio

 

 

膝の痛みを感じる場面、女性は「立ち上がり」男性は「運動時」

膝に痛みを感じている人に痛みを感じる場面を聞いたところ、男女ともに最多は「階段の上り下り」で、次いで「立ち上がり」「正座」「歩行時」と、日常生活の基本動作で痛みを感じている人が多数を占めた。顕著な性差があり女性に多いのは「立ち上がり」の時の痛みで、男性45%に対し女性は56.4%に上った。反対に男性に多いのは「運動時」の痛みで、女性12.9%で男性は30%だった。

「膝の痛みに関する調査」

【出典】AKS Therapy Studio

 

 

膝痛による制限、女性は「旅行・買い物」男性は「運動・仕事」

続いて、膝の痛みによって制限されていることを尋ねたところ、男女ともに半数以上は「特にない」と回答。制限を感じている人を見ると、女性のトップ3は「1位:外出・旅行」「2位:運動」「3位:買い物」。男性のトップ3は「1位:運動」「2位:外出・旅行」「3位:仕事」。

「膝の痛みに関する調査」

【出典】AKS Therapy Studio

 

 

膝痛対策、女性は「ストレッチ・運動」男性は「湿布・薬」

現在行っている膝痛対策を尋ねた質問では、女性の最多は「特に何もしていない」で、痛みを放置している人が多いことがわかった。痛みはあっても、前問の通り日常生活で制限を感じていない人が多いことが関係していると考えられる。

何かしらの対策を実施している人の回答を見ると、女性のトップ3は「1位:ストレッチ・運動」「2位:湿布・薬の使用」「3位:整体やマッサージ」。男性は「1位:湿布・薬の使用」が最多で、次いで「2位:ストレッチ・運動」「3位:サポーター」。性差が最も顕著なのは「サポーター」の使用で、男性29%に対し女性は5.9%にとどまった。女性にとってサポーターは身近な選択肢ではないようだ。

「膝の痛みに関する調査」

【出典】AKS Therapy Studio

 

 

将来歩けなくなるかもしれない、不安視は女性7割・男性6割

「将来歩けなくなるかもしれない」という不安を抱えているのは、男女ともに現在痛みを感じている人で多く、女性は73.3%、男性は62 %。女性の方が不安視が強い。一方、現在痛みのない人でも一定数は不安視しており、女性は29.1%、男性は31.5%が「不安がある」と回答した。痛みのない人においては性差は見られず、痛みを自覚することで不安視はより女性で強くなることが明らかになった。

「膝の痛みに関する調査」

【出典】AKS Therapy Studio

 

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