欧米豪からの訪日客、美容サロン利用4割超え 関連消費は2万円 日本ならではの付加価値を高評価
欧米豪からの訪日外国人旅行者による美容サロンの利用が増えている。リクルートの調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」によると、日本ならではの付加価値に対する評価が背景にあるという。調査を担当した同機関の研究員・田中公子氏は、日本の美容サロンを「食や観光地に続く新たな観光資源」と位置付け、「ポテンシャルがある」とコメントしている。
訪日客の美容サロン利用4割、行ってみたいのは「マッサージ・リラク」
訪日外国人旅行者の全体像を見ると、韓国・中国・台湾をはじめとする東アジア圏からの旅行者が多くを占めるものの、昨今、現場の美容サロンからは「欧米のお客様の利用が増えている」という声が聞かれるようになっているという。そこで昨年8〜11月に、欧州・北米・豪州からの訪日外国人旅行者1535人に、美容サロンの利用に関する調査を実施。日本国内でポケットWi-Fiをレンタルした訪日外国人旅行者にメールでアンケートを依頼し、専用のWeb画面で回答してもらった。
欧米豪からの訪日外国人旅行者のうち、今回の旅行中での日本の美容サロン利用者(「行った」「予約済み」「行くことを決めている」)は42.6%だった。今後の利用意向については72.8%が「行ってみたい」と回答し、欧米豪からの旅行者における日本の美容サービスへの関心の高さがうかがえる結果に。行ってみたい美容サロンの内訳は、マッサージ・リラクゼーション施設が1位だった。
- 1位:マッサージ・リラクゼーション施設…26.7%
- 2位:エステティックサロン・ホテルスパ…18.7%
- 3位:ヘアサロン…17.3%
- 4位:ネイルサロン…4.9%
- 5位:アイビューティーサロン…1.1%
利用目的の最多は「リラックス」6割
日本の美容サロンを利用した、あるいは利用しようと思っている目的のトップは「リラックスしたかった(64.0%)」で、「日本の技術を体験したかった(49.4%)」が続いた。
日本の美容サロンの魅力は「清潔感」6割
日本の美容サロンの魅力は、「清潔感があり、衛生管理がしっかりしている(61.9%)」が最も高く評価された。「接客(54.4%)」や「技術(52.9%)」も半数を超えたが、それ以上に日本の「衛生面」への信頼が、欧米豪からの旅行者にとって大きな価値となっていることがわかった。
美容関連消費、平均2万円
今回の旅行における美容サロン利用者に、美容サロンやコスメ購入などの美容関連支出を聞いたところ、総額の平均は2万630円だった。
結果を踏まえ田中氏は、「欧米豪からの旅行者にとって、日本の美容サロンの最大の魅力は『技術』以上に、その空間の『清潔さ』にあることが分かった」とコメント。「リラックスや体験を目的に来店した訪日旅行者にとって、日本では当たり前の徹底された衛生管理や清潔な店内環境は、高単価なサービスを安心して受ける際の重要なベース=信頼感として機能している」と話している。また昨今では、「ヘッドスパ」や「ハイトーンカラー」などの特定のメニューを、訪日前にSNSで見つけて指名予約する動きも見られると言い、「世界トップレベルの衛生環境というベースに加え、”技術”をSNSで可視化し、訪日前の段階でアプローチすることが、今後の需要獲得の鍵となる」と指摘している。調査レポートはこちら。
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