期待の治療法 液体のりの成分でがん治療

東京工業大学教授らによる研究グループが、市販の液体のりの成分でがんの治療効果を高める研究報告「スライムの化学を利用した第5のがん治療法」を1月23日に発表した。

従来の方法では治療が困難な再発性のがん、多発性のがんに対しても有効であるため、第4のがん治療法と呼ばれる免疫療法に続く第5のがん治療法として大きな期待を集めている。マウスの皮下腫瘍に対する治療効果はほぼ根治に近いレベルを実現しており、今後5年以内に人体での臨床試験を目指す。研究成果は米科学誌「Science Advances(電子版)」に掲載された。

同研究グループの画期的な研究成果を多くのメディアが取り上げ液体のりへの関心が急速に高まったことを受け、液体のりなどを製造販売するヤマト(東京・中央)は、同社ホームページで「2019年5月の話題同様、またもこのような医療分野への可能性が液体のりの主成分PVAにあることに大変驚いているとともに、明るいニュースに大変喜ばしい限りであります。尚、当社商品におきましては、一般消費者の方の本来の目的以外の誤ったご使用はおやめくださいますようお願いいたします。 」と呼びかけている。

ヤマト 液体のり エコミュ アラビック

 

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